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Web Site Photo Essay Series “Shimura
Hiroshi Cambridge Journal”
創刊号 ・ 1999年 11月26日発信 ・ 26 NOVEMBER 1999 ・ No.1 |
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![]() 「ケンブリッジ通信」創刊号発信! 英国ケンブリッジ市は首都ロンドンから北に約90km、ケム川沿いにある人口約10万の 地方都市であり、世界的に有名なケンブリッジ大学がある学園都市でもある。 この街は大学が設立された約700年前には既に有数な商業都市として、名声と栄華を誇っていた。 その後、街と大学の対立の中で、王家の庇護を受けた大学側は徐々に勢力を拡大して行く。 街の中心部と街を取り巻く広大な土地を 占有した大学側は、 次々と重厚で華麗な建造物を建設し、 ケム川の両岸を整備し美しい景観を作り上げた。 産業革命期には、街の中心部に 予定されていた鉄道駅を街の外に追いやり、 周辺地域へ進出を図る重工業をも拒んだ。 何世紀も街だけでなく周辺を含む環境に拘った事が、ここに稀に見る美しい学園都市を誕生させた。 今から四半世紀前、すなわち25年前の2月、街のはずれにあるケンブリッジ駅に、 私はスーツケースを1つ持って降り立った。 まさか、その後、この街に住み続けるとは全く思わずに。 当時大学院生だった私は休学届を出し、ただ1年間ヨーロッパ各地を見て来ようと思い日本を旅立った。 それから時は流れ、私は今だケンブリッジに住み、版画作家として、様々な創作活動を続けている。 東京で毎年開いている展覧会の情報HPを初めて作ることになり、1ヵ月位前から取り組んできた。 なんとか、展覧会情報HPや作品集HPを仕上げ、その勢いでこの「ケンブリッジ通信」を作っている。 この25年で私もケンブリッジも時代の流れの中で様々な面で変って来たし、また変らない面もある。 そんなケンブリッジや英国との関わりを、思いつくまま映像を交え、綴ってゆけたらと思う。 1999年11月26日 志村博 グランチェスターのアトリエにて、
写真/最上・中央:キングス・カレッジ礼拝堂−ケンブリッジの象徴的な建造物、後期ゴシック建築の粋。 /上左&下右:街の中心部を流れるケム川景観、 上右&下左:バックスと呼ばれるケム川西岸の秋。 |
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![]() ケンブリッジの中心から南に僅か3キロの地点にグランチェスターという小さな村がある。 この辺りのケム川沿いの牧草地は「グランチェスター・メドー」と呼ばれ、のどかな田園風景が続く。 バイロン、ミルトン、ワーズワース、テニソン、ラッセル、フォースター、ケインズetc.. ケンブリッジにゆかりのある詩人や学者達がこよなく愛し、詩作にふけり、啓示を受けた場所でもある。 初めて英国に来た時、私をこの街に留めさせたのはグランチェスター・メドーの素晴らしさであった。 幸いにも10年程前から、グランチェスターにアトリエを構え創作活動の拠点にしている。 グランチェスターにいる時は、必ず毎日川沿いのメドーを歩く。 作品の題材にしていることもあるが、四季折々の自然に触れ合える心休まる場所である。 今年も11月頃から木々は葉の色を変え、落葉を始める。しかし、牧草は冬の間枯れることなく緑を保つ。 もう一つの私の気に入りの場所は、ケンブリッジの中心から南東4キロの地点にある自然保護林である。 ブナを中心とした小さな森は私のシルクスクリーン版画作品に多くの題材を提供してくれた。 秋の晴れた日に、森の中を歩くと黄葉を透過した光線が金色に輝くのを見るだろう。
写真/上・中央&左:11月のケム川とグランチェスター・メドー、 中:メドーの柳の木、 右:秋の夕空。 /下・左&右:ケンブリッジの郊外にある自然保護林、秋には落ち葉を踏みながら歩ける小道が続く。 |
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![]() 今年も恒例のクリスマス・イルミネーション点灯式が、11月21日市庁舎前の広場で開かれた。 夕闇が迫る午後4時頃から、子供達は手製の堤燈や張りぼての大ランタンに灯を入れて街中を練り歩く。 広場には移動式遊園地やフェアが開かれ、多くの市民が午後5時の点灯式を今や遅しと待ち構える。 市庁舎のバルコニーに現われたケンブリッジ市長がカウントダウンに合わせて、スイッチを入れると、 市庁舎の壁や広場を飾るイルミネーションが一斉に点灯する。 歓声が上がり、人工降雪機が雪を降らせる。 毎年なじみの光景が今年も繰り広げられた。 残念ながら、ケンブリッジでクリスマス頃に雪が降ることは、めったにないのだ。
写真/上・中央:クリスマス・イルミネーションに飾られた市庁舎と広場に設置された小さな観覧車 下・6点スナップ:市庁舎前で開かれた点灯式や、街を行くサンタクロースとクリスマス・パレードの様子。 |
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