

以前も紹介したが、ケンブリッジ大学は伝統的なカレッジ制度を持ち、学生や教官達は
カレッジ内で共に学究生活を送っている。 ここでのカレッジすなわち学寮は生活の場所なのである。
ケンブリッジ大学は700年以上の歴史をもち、カレッジも長い歴史をもつところが多い。
街の中心部に点在する歴史の古いカレッジは風格のある歴史的建造物を現在も使っている。
それらの建物の中で、学生達は生活をしているのである。 もちろん、近代的な建物もあるのだが、
古い建物の方が部屋は広くカレッジの中心に位置して、概ね成績優秀者が、優先的に入居出来る。
そんな歴史的カレッジの夜の世界はタイムスリップをしたような、不思議な雰囲気に満ちている。
コツコツと足音の響く中世の回廊を歩くとき、慌しい現実社会から隔離された異次元にワープする。
大学創立以来、つい100年位前まで、カレッジの学問は神学を中心に構成されていた。
カレッジの歴史的建造物が中世の修道院を彷彿とさせるのは当然かもしれない。
照明は控えめで薄暗く、長い回廊や中庭を歩く時、ふと中世の世界に迷い込んだ錯覚に陥る。
カレッジ建物の典型的な形は上から見ると“口”の字の形をしている。コートと呼ばれる中庭を
取り囲むように学生や教官の部屋が並んでいる。 階上の学生の部屋から中庭を見下ろすと、
勉学に励む学生や談笑する教官達など、夜のカレッジ・ライフが垣間見える。