2004・
志村博カレンダー・ページ・Shimura Hiroshi calendar page
スカイ・ビュー・カレンダー SKY VIEW 2004

2004年志村博カレンダーに関する
情報を一年間発信するページです。
ご意見・ご要望・コメントなどがありましたら、お知らせください。

  



2 0 0 4
  C A L E N D A R

  

  



カレンダー表紙・Calendar Cover




サイズ: H 41cm x W 60cm



カレンダー表紙は、ユポ・コーポレーションの協力提供による、半透明の合成紙“VBTW85”に、
金・銀のメタル・インクを使用したスクリーン印刷プロセスで、テキスト情報が印刷されています。
半透明のユポを通して、1・2・3月の絵柄が透けて見え、その上に金・銀色の文字が浮かびます。
和文と英文で、グランチェスターの説明、作者の紹介、印刷データなどが刷られています。


グランチェスター “空風景”

英国が誇る学園都市ケンブリッジ。 この街を流れるケム川を約3キロ上流に行くと、
牧歌的な村グランチェスターがあります。 この村の周囲には自然あふれる田園風景が広がり、
川に沿った牧場や草原は、人々の憩いの場所にもなっています。 ワーズワース、テニソン、ミルトン、
バイロン、彼らはこのグランチェスターに展開する田園をこよなく愛し、詩作に耽りました。
文人達だけでなく、ケンブリッジの学者達も大学の研究室を飛び出し、この自然の中で思考を重ね、
天才的な閃きを得ました。 その季節の移ろいを、刻々と変わる空の風景を、志村博は映像に捉えます。


Grantchester 'Sky View'


A little corner of England where time stands still as the world outside rushes by.
Outskirts of the Universty town Cambridge, Grantchester sets among meadows beside the River Cam.
and once loved by poets such as Wordsworth, Tennyson, Milton, Byron and Rupert Brooke,etc.
The meadows remain same from those days, but the sky changes the scenery in every morment.
Hiroshi Shimura captures the images of Grantchester sky view time by time, day by day.


印刷データ

このカレンダーの図柄は、(株)ミノグループが開発したカラー分解・スクリーン印刷方式
「Mカラー・システム」により、35mmポジ・フィルムの写真原稿を、約16倍に拡大し、
線数100LPI スクエア・綱版で、製版されました。 インクは、細線・分解印刷に適している
「U-PET」を採用し、空の透明感を表現するため原色版各色にメジュームを添加して色調を整え、
シリンダー式・自動スクリーン印刷機「EDC-75」を使用し、(株)アクトが、印刷を行いました。
印刷用紙は、再現性の高いユポ・コーポレーションの合成紙YUP0、
「FGS150」と「VBTW85」を使用しました。


The Printing Data

This Calendar has been produced by "M-colour System",which was developed
by MINO GROUP CO. LTD. The Sky View Photographs are represented from
35mm colour positive film images, and printed on YUPO CORPORATION synthetic paper YUPO,
"FGS150"and "VBTW85"by screen-printing process. For the purpose of expression
the sky images, "U-PET"4-colour process inks were used with clear mediums.
Screen printing machine"EDC-75 EXPERT"was used and printed by ACT CORPORATION.



1・2・3月/January・February・March




   
 
   

グランチェスターの南側は、広い野になっています。 ここから、南西の方向を見渡すと、何も遮る物がなく
広大な空だけが、広がっています。 緩やかな丘が延びて、遠方にある村々や森は、地平線の向こうに、
隠れています。 ここに立つと、視界がひろがり開放感に包まれます。 かつて、詩人ルパート・ブルックは、
この夕景を詩に詠いました。 北国の太陽は、斜めに南の空を横切り、南西の地平線に沈んで行きます。


4・5・6月/April・May・June





   

   

グランチェスターには、19世紀から続く歴史的なティー・ガーデンがあり、その隣りにメドーが広がります。
この一区画の牧場は、毎年春になると一面、キンポウゲ(金鳳花)の花で、黄色い“花絨毯”になります。
キンポウゲには2種類あり、ここに繁茂しているのは、背の低い種類です。 合間には、ホッグウィードや、
タンポポが混ざります。 キンポウゲの黄色が薄くなり、牧草の緑が輝きを増す頃、牛達が放牧されます。



7・8・9月/July・August・September





   

   

1.2.3月用の写真と、全く同じ場所から撮った空の写真です。 広い空は、様々な雲のドラマが展開する
大きな舞台です。 照明によって舞台が演出されるように、太陽の光は雲の表情を、多彩に演出します。
風は雲の形を刻々と変化させて、壮大なドラマが進行します。 そのような意味で、この場所は、最高の
野外劇場です。 熱心な観客は私一人だけですが、特等席で、のんびりと雲のストーリーを見つめます。


10月・11月・12月/October・November・December





   

   

秋から冬にかけて夕景は美しく、冷たい風に吹かれながらも、南西の空を望むグランチェスターの野に
立ちます。 夕日が沈みかける頃、暗くなった地平線の上の空が、朱に染まります。 柔らかい光の帯を
見つめていると、時の経つのを忘れます。 そんな時、地平線を跳ねながら動く2つの点を見つけました。
望遠レンズで覗くと、2羽の“野うさぎ”が麦畑を移動中でした。 2羽は私に気づいて、立ち止まりました。


1998年以降のカレンダーはHP「作品ギャラリー」に掲載中です。
 

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