Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal”

ケンブリッジ通信 ・更新コラム
  
バック・ナンバー000



発信元/写真・文・デザイン: 志村博


 

  トピックス更新コラム 
(ケンブリッジ通信 7号)

 
   

   『イギリスの春は一進一退、風景に少しづつ彩りを加えながら
やって来ます。 スノー・ドロップ、
 クロッカス、水仙と、色数を増やし、4月になると木々の花も多く咲き始めます。 本格的な
春到来を
 告げる桜はイギリスでも庭木として人気があり、
その種類も実に豊富で、咲く時期も、花の
色も
 違う桜があちらこちらに植えられています。 グランチェスターで一番始めに満開になるのは、
 早咲きで小さな花を付ける“冬桜”を除けば、
この白い桜です。 丘の上にあるパブの裏庭に
 植えられた古木で、枝振りが横に低く広がり、満開になると白いパラソルを広げた様になります。
 その下にピクニック・ベンチがあり、天気さえ良ければ、最高の花見が出来ること間違いなしです。』
 
2001年4月中旬某日 志村


    

  『我家の庭には猫だけでなく、雉も毎日やって来ます。 私の大切な菜園を荒らす厄介もので、
 長年の宿敵でもあります。 この雉達は野生で、裏手の森に棲んでいるのですが、数羽で訪れては、
 植えたばかりの野菜の苗を食い荒らして行きます。 彼らはイギリスに昔から生息していた訳でなく、
 狩猟用にヴィクトリア時代に連れてこられた
外来種で、彼らに罪はないのですが、、 態度がデカイ。
 昨日、一羽の雄雉が温室に入って出られなくなりました。 さあ、困った! この雉は仲間達のいる

 外に出ようと明るい方に行くのですが、そこには出口はありません。 仲間も心配そうに様子を
 見に来ます。  とうとうコーナーに追い詰められ、私のカメラのモデルにされました
。』 2001年
 4月下旬某日 志村



    
 
   『
今年の4月の後半は寒い日が多かったように思います。 春はいつもそうですが、天気が
 めまぐるしく変わり、晴れているかと思うと、次の瞬間には雨や、時に雹が降ったりします。 でも、
 確実に春は進行しているようです。 ケム川の柳も新緑に染まって来ましたし、グランチェスターの
 牧草地にも黄色いタンポポの花が点在するようになりました。 キンポウゲの花が咲き乱れるのも
 そんな遠い事ではないでしょう。 そう言えば、上のハンサムな雄雉君は私に写真を撮られた後、
 どうなったのですか?という問い合せを頂きました。 ご心配なく! 無事に、仲間達の元に帰って
 行きました。』
2001年 5月上旬某日 志村


    

   『実は本気で心配していたのですが、、 グランチェスター哲学猫“バブル”とついに再会しました。
 ただ単に天気が悪かったから、外出していなかっただけかも知れません。 グランチェスター・メドーと
 教会を結ぶ小道での運命的な再会だったのですが、奴めが懐かしさも込めた喜びを表現したのは
 ほんの一瞬で、あとはいつもの無愛想な瞑想猫です。 しばらく、一緒に小道を歩いたのですが、
 突然ぷいと、柵をくぐり抜けてアロットメント(共同菜園)の方に行ってしまいました。 本当に、何を
 考えているのか判りません。 来週から、また3週間程日本に行く予定なので、次に出会うのは
 いつになるでしょう
か? 2001年 5月上旬某日 志村


    

   『私がイギリスを発つ数日前から、風はまだ冷たいものの、春本番の好天気が戻って来ました。
 
まさに、日本行きフライトの前日は気温も上がり、抜けるような青空の一日になりました。 準備に
 追われながらも、アトリエの前のティー・ガーデンでスコーンとアール・グレイで午後のお茶をしました。
 平日だと言うのに、茶園オチャードは春の陽気のもと、人々で賑わっていました。 膨らみかけていた
 林檎の蕾はこの数日の暖かさで一部開花していました。 この地上の楽園とも、しばしの別れです。
 仕事とは言え日本に行くのは、久しぶりの友人達と会える楽しみもあります。 けれど今回だけは、
 後ろ髪を引かれる思いで、翌朝空港に向かいました。』
2001年 5月中旬某日 志村


    
 
   『日本でのTV番組収録などを終えて、イギリスに帰って来ました。 いつものようにシベリア上空を
 一万キロの大移動です。 今回のフライトではちょっとしたハプニングがありました。機内のビデオが
 故障して映画上映が出来なくなったのです。
おかげで、私はゆっくり窓の外の風景を楽しむ事が
 出来て幸いだったのですが、10時間以上の長いフライトです。 乗客たちは暇を持て余していました。
 突然、機内放送が流れ、これから乗り合わせたポーランドの合唱団が皆様に歌をお届けするとの事、
 何事が起るのかと待っていたら、30名あまりの合唱団が男性は揃いの帽子と女性は花の髪飾りを
 つけて通路に勢揃い、美しい歌声が機内に広がりました。
地上一万メートルコンサートの始まりです。
 最後には日本の歌なども披露しましたので乗客たちは大喜び、やんやの拍手喝采でした。

 
2001年 5月下旬某日 志村


    

   『グランチェスターに帰って来ました。 やはり林檎の花はすっかり終って、緑一色になっていました。
 皆に、私の不在中はいかに素晴らしい天気であったとか、今年の林檎の花盛りは見事だったとか、
 いやと言う程、聞かされました。 この冬は洪水もあり、雨が多かったので植物の生育が早かったよう
 です。 しかも、 5月の気温が高かった為に、林檎の花が散るのも早く、例年だと6月の初めまで花が
 残るので、微かな希望を持って帰って来たのですが、ちょっと遅かったようです。 牧場の草も生育が
 早く、私が戻って来た時には、既に一回刈り取られた後でした。 左端の写真が日本行き直前の5月
 10日撮影で、右の3枚が6月3日撮影です。 5月の写真と比べると、柳の緑も濃く、雲も夏の雲らしく
 
なっています2001年 6月上旬某日 志村


    

   『6月は初夏の陽気に包まれ、一年で一番輝く季節になります。 しかし、天気は概して変わり易く、
 晴・突然・雨のち
晴とコロコロと変化します。 刻々と移りゆく空の広がりはドラマティックで、大きな
 野外劇
を鑑賞しているようです。 夏至が近いので日が長く、9時半頃になってやっと陽が沈みます。
 日没の後も、しばらくは残照が雲をピンク色に染め、幻想的なフィナーレを
飾ります。グランチェスター
 の空に夜の帳が下りるのは10時半を過ぎてからです。そんな夏至の頃の“夜明け”をテーマにした
 私のTV番組シリーズ・
最新作が、6月14日「朝日ニュースター」で午後8時半頃から放映されます。
 詳しくは、志村博のビデオ・TV番組をみて下さい。
2001年6月中旬某日 志村


    

   『6月17日、日曜日の朝、ケンブリッジでは細かい霧雨の粒が舞っていました。 この朝、決して
 
今までに見られることのなかった光景が街の中心部で展開されました。 日本のお御輿が黄色い
 ハッピを着た一団に担がれ、市庁舎前の広場から、Japan2001・ケンブリッジ日本祭りの会場である
 ニュー・ホールKaetsu Centreまでの約1キロの道のりを練り歩いたのです。 ケンブリッジの歴史的な
 街並とお御輿の組み合わせは、私の想像以上に素晴らしく、担ぎ手の盛り上がりは、周りで
 見ている人達にも伝わって行きました。
この時に、撮った映像やケンブリッジ日本祭りの様子は
 次の私のTV番組で紹介したいと思っています。
2001年 6月中旬某日 志村


    

   『夏至を過ぎた6月最後の週、名実ともにイギリスの“真夏”が来ました。 日中は青空が広がり、
 そよ風が草原を吹き渡り、気温は30度近くになるものの、湿度が低いため暑さを感じず爽快な一日。 
 6時を過ぎても、太陽は西の空にいつまでも輝いています。 写真は午後7時半頃の牧場の情景です。
 人々は舟遊びに興じ、草原ではピクニック、明るくても “Good Evening” と挨拶を交わしています。
 麦畑では実りの季節を迎え、木々の緑は
深まり、牧草は種を付けるため黄金色に変わります
 
グランチェスター・メドーには緑と黄金の景色がゆっくり広がります。』 2001年 6月下旬某日 志村



 
トピックス更新コラム (ケンブリッジ通信 6号)

    

  『1月下旬に日本での展覧会を終えてケンブリッジに帰ってきました。ケンブリッジ通信・5号で
 グランチェスターのケム川洪水風情を紹介しましたが、1月下旬に再び洪水を起こしました。
 この洪水は僅か一日で収まってしまったのですが、去年の秋から冬にかけてケム川は洪水が
 起こり易い状態になっているのかもしれません。冬の洪水風景を撮影するのは初めてです。



 
   

  この日の午後いつものグランチェスター・メドーをカメラを持って散歩していたら、水が溢れ出た
 川沿いの牧場で犬をつれた家族が水と戯れていました。1月下旬はイギリスでも一番寒い時期
 なのに、水なんてまるで気にしていないように犬は元気に何度も氾濫した川に飛び込んでいました。
 この水は翌日にはすっかり引いてしまったのですが、私も長靴を履いて、冠水した牧場の散歩を
 堪能しました。
2001年2月上旬某日 志村 


    

  『 2月下旬から日本に行く予定でしたが、友人が取材の為ケンブリッジに来る事になりましたので
 訪日を延期して取材協力をすることにしました。 取材は好天気に恵まれ順調に進み
完了しました。
 取材最終日の未明に雪が降ったらしく翌朝一面の雪景色になりました。 私は久しぶりの雪景色を
 映像に収めようとカメラを担ぎ
メドーに飛び出しました。
しかし、気温はどんどん上がり撮影している
 間に雪が解けて下から緑色の草が現れて来ました。 友人を空港に見送る午後には、雪はすっかり
 消えて普段の冬景色になってしまいました。
2001年2月下旬某日 志村 


    

  
『3月上旬から日本に来ています。やはり、今年の冬は東京の方が寒いと感じました。でも、中旬
 になれば、さすが日本の春です。 急に暖かくなり、イギリスから持ってきたコートがもう邪魔です。
 上の写真はケンブリッジ猫の写真家トニーとその家族で、2月の取材の合間に撮りました。 トニーが
 カレッジに住む猫を撮影している場面の取材では、猫がトニーの肩にヒョイと乗ってしまいました。
 取材していた友人は「猛獣使いのようだ。スゴイ!」と感嘆していました。この時の記事と写真は
 3月下旬に発売の週刊朝日に載ります。
2001年3月某日 志村


 
   

   『3月の終わりにイギリスに帰って来ました。 ケンブリッジにも遅い春がやって来たようです。
 私が不在だった3月の中頃は曇りがちの寒い天候だったようですが、3月末からは急に上天気に
 なりました。 気温も上がり、友人達は「Hiroが日本から“春
”を持って来た!」と言ってくれました。
 そんなある日、カレッジの裏庭が続く“バックス”の散歩に行きました。 水仙や春の花が咲き乱れ、
 川辺の柳が新緑に染まり、
恒例のカレッジ春景色が展開していました。
2001年4月某日 志村



 
トピックス更新コラム (ケンブリッジ通信 5号)

     

  『11月になるとヨーロッパの街々はクリスマス・ムードに包まれます。 ここケンブリッジ市内も
 ショー・ウインドーにはクリスマスの飾りつけが現れ、暗くなった街に彩りを加えてます。
 11月下旬には恒例のライト・アップ式が、市庁舎前で開かれました。 当日は昼間雨が降った
 せいもあってか人出が少なく、せっかくカメラを持って出掛けたのに、例年と比べると盛り上がりに
 欠けていたようで残念でした。  ところで、ホームベージ作りに挑戦して約1年が経ったことに
 なります。
この1年間でPC環境も画期的に向上しましたし、1周年を記念して‘フォーマット’を
 大きくすることにしました。 今までの横幅600ピクセルから700ピクセルにしました。 書体も
 大きくしましたので読みやすくなったと思います。 如何でしょうか? バック・ナンバーのページも
 他のページも全て、大きく見やすくしましたので、この機会にぜひもう一度覗いてみて下さい。』
 2000年11月某日 志村 

 改行位置は文字サイズを “中(M)” に設定して構成されています。


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