『 メドーでは、晩夏に花をつける“クリーピング・シスル”あざみの一種や、“カールド・ドック”と呼ばれる 野草が所々に、薄紫と赤の彩りを添えています。 この2種類は19世紀までは、農業に悪影響を及ぼした 雑草で、イギリス全土に繁茂していました。 近年は農薬により、耕地からは駆逐されてしまいましたが、 ここグランチェスターの牧場では、牛も食べず、農薬も使わないので、我物顔で咲き誇っています。 先日、 ビデオ・エッセイ“赤外線風景、夢の夏メドー”が日本で放映されました。 もう、あのような夏風景は消え、 すっかり初秋のメドーに変わりました。 野も川も空も秋色です。 所で、アトリエの電話は復旧しました!』 2002年8月上旬某日
『 8月に入ってから、めっきり涼しくなりました。 7月終わりに来た、突然の“暑さ”の後は、激しい雷雨が 断続的に襲い、各地に被害をもたらしました。 ケンブリッジでは、洪水や落雷による大きな被害はありま せんでしたが、一部地域の電話が不通になり、今も復旧していません。 私のアトリエの電話も不通です。 連絡の必要な方は、メールを下さい。 相変わらず、不安定な天候が続いていますが、雷雨後の青空は とても、澄んでいます。 晴間は長続きしないのですが、雲もダイナミックで、運が良いと美しい夕暮れを、 見ることが出来ます。 気温は予報通り、21-3度位に下がりました。 夜は暖房を入れる家もあるとか!』 2002年8月上旬某日
『 僅か2週間ほどの不在でしたが、グランチェスター・メドーはすっかり晩夏風情に、色を変えていました。 7月初めは雨が多く、寒かったらしいのですが、私が戻った途端、また夏らしい天候になりました。 ケム川 に沿った、いつもの散歩道は“アザミ”や“スイバ”などの夏の野草が花をつけています。 気温は約20度、 湿度が低いので、晴れていても、暑さはなく汗ばむこともありません。 高温多湿の東京から戻った私は、 まるで避暑地に来たようで、生き返リました。 しかし、同じ頃に日本から来た友人は、「とても寒くて、夜は 暖房なしでは居られない。」そうです。 確かに、もう秋の気配が漂い、明け方は10度以下に下がります。』 2002年7月中旬某日
『 偏西風に乗って、速度を増した大型台風が関東に接近中の朝、空港に向いました。 かなりの遅延は 覚悟の上でしたが、意外にも、いつも通りの搭乗手続きをしています。 出発便の案内ボードには“遅延” の文字が並び、他の欧州便は手続きを中止しているところも多いのに「定刻通り出発しますので、早め に搭乗口へ、お向かい下さい。」と、念を押されました。 搭乗する頃は、雨が激しく降り始めていましたが、 定刻丁度にすんなりと離陸しました。 厚い雲を抜ければ上空は青空です。 台風は早くても時速50km、 飛行機は時速1000kmです。 あっと言う間に、台風を振り切りました。 私も苦手な“蒸し暑さ”から離れ、 機内で久しぶりの“熟睡”をしました。 到着も定刻よりも30分早かったので、とても短いフライトでした。』 2002年7月中旬某日