『 イギリスに帰って来た翌日は、15年ぶりの“強風”が吹き荒れました。 台風に比べれば、雨は降らず、 曇り空に時折り晴間が覗くような天気で、風だけが吹きつけました。 その日は、友人と向かいのティー・ ガーデンで食事をして、カレッジで開かれた日英協会の集りに出かけましたが、到る所で木が倒れ、枝が 吹き飛ばされていました。 ティー・ガーデンでは中央の林檎の木が1本倒れ、カレッジの裏庭では、西洋 トチの巨木から大枝が折れていました。 倒木が送電線を切断したために、鉄道は止まり、停電もあって、 大変な秋の嵐でした。 美しい黄葉風景を撮影しようと楽しみにしていたのに、飛ばされてしまいました。』 2002年10月下旬某日
『 日本での講演会、番組収録を終えて予定通り26日土曜の朝、成田空港に向いました。 関東は雨で、 飛び立ってから、しばらくは雲の上を飛んでいましたが、日本海にさしかかった頃、雲が晴れて、眼下に 佐渡島が広がっていました。 今、日本中を揺るがせている拉致事件現場の一つです。 いつも見ている 光景ですが、今回は特別の思いで眺めました。 シベリア大陸上空に達したら、高原は既に雪景色です。 10時間余りのフライトの後、着いたアムステルダムは強風が吹いていて、雲間から射した陽光で網状の 水路が光っていました。 着陸に支障はなかったものの、イギリスへの乗継ぎ便が、3時間も遅れました。』 2002年10月下旬某日
『 今週末の日本行き準備で、忙しくなって来ました。 この秋、ティー・ガーデン“オチャード”の敷地内に、 ほぼ完成した新しい“パビリオン”に写真を展示する作業も、同時に進めています。 去年秋から一年も かけて建設が行われて来ました。 昔ながらの雰囲気を壊さないように、桜の木陰に建ち、外観も簡素で 大きくは見えませんが、内部はとても広い構造です。 その壁面を、グランチェスター・四季折々の映像で 飾ります。 展示を部分的に開始しました。 秋晴れの空の下、頻繁にティー・ガーデンとアトリエの間を 行き来しながら、林檎の木の下でお茶を楽しむ人々を横目で見ています。 もうすぐ、日本です。 溜息!』 2002年10月上旬某日