Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー

 
バックナンバー 017
 




発信元/写真・文・デザイン: 志村博

 
    
     
  『 滞在最終日、JR品川駅に隣接して開発された“未来都市”を訪れました。 今年の春、都心部の汐留、
 六本木、そして品川に、近代的な都市空間が誕生しました。 大規模な開発により広大なオフィス空間が
 生まれ、東京のオフィス供給全体に衝撃的な出来事なのだとか。 これを“2003年春問題”と呼ぶらしい。
 展覧会で“協力”を頂いたキヤノン販売本社が、ここ品川に完成した“キヤノンSタワー”に移転しました。
 ピカピカの役員応接室に招待され、懐かし?の面々と再会、とても楽しく、美味しい鰻の昼食会でした。』
 2003年4月下旬某日



 
    
     
  『 今回の日本滞在は短い日程のなので、慌しく日々が過ぎて行きます。 打ち合わせの合間に、友人と
 汐留シオサイトで会うことになりました。 展覧会のため、東京に来た今年2月以来の訪問ですが、多くの
 ビルや施設が、新たにオープンしていて様変わりしていました。 上空を雲が流れるカレッタ・プラザでは、
 ニキ・ド・サンファルのモンスター彫刻が並び、近代的なビル群と超現実的な調和をかもし出しています。
 短い時間でしたが、久しぶりに会った友人と、発展を続ける未来都市の探索を楽しむ事が、出来ました。』
 2003年4月下旬某日



 
    
     
  『 週末の土曜日も、映像テストのため六本木ヒルズ「ハートランド」にいました。 夕方雨が降り、その後
 東京の空に、虹が架かりました。 七彩色のはっきりとした虹で、外側に薄っすら二輪目の虹も見えます。
 街行く人々も、足を止めて虹を見上げています。 「ハートランド」は17年前、六本木6丁目9番“つた館”に
 生まれた「ビアホール・ハートランド」の新たな旅立ちで、様々な情報を発信するコンセプト・ショップです。
 グランド・オープニングを数日後に控えた“六本木ヒルズ”の入口近く、ウェスト・ウォーク・1Fにあります。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 日本に到着して、その日の夜から六本木ヒルズ「ハートランド」の映像投影テストに立ち会いました。
 “六本木ヒルズ”を間近に見るのは、初めてです。 4月25日一般オープン前にメディア関係などに公開
 するために、最後の準備に追われています。 「ハートランド」の横幅10m大画面に、投影される自分の
 映像作品も、始めて目にしました。 4分割マルチスクリーンにタイムライン構成した“動画プログラム”を
 完全に投影するためには、まだ調整する必要がありそうです。 今後、詳しい案内を発信する予定です。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 機内は思ったより混んでいます。 イラク戦争やSARSの影響もあって日本行きのフライトはガラ空き
 状態と聞いていたのですが、座席の約半分は埋まっています。 ゆっくり寝転んで飛べるはずでしたが、
 ちょっと残念です。 欧州はイースター休暇に入ったせいか、乗り継ぎのアムステルダム空港も賑わって
 いました。 今回は右の窓側座席に座りました。 バルト海の流氷や月明かりの北極圏、残雪に白く輝く
 日本の山々、涼しげな光景を見ながら成田に着いたらイギリス以上の暑さで思わず上着を脱ぎました。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 このコラムは、日本に向う飛行機の中で作っています。 ケンブリッジを発つ直前に、“暑く”なりました。
 気温が急に24度位に上がり、熱気さえ感じます。 青空も湿気を含み霞んでいます。 グランチェスターの
 周辺に広がる菜の花畑では甘い蜜の香りが漂い、黄色い花が咲き始めました。 この陽気はイースター
 休暇中、続くようです。 日本から戻る4月下旬には、一面の黄色いカーペット状態になっているはずです。
 ふと、窓の外を見たら、眼下のヘルシンキに近いバルト海沿岸には、まだ流氷群が海面を覆っています。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 この週末に、向かいの“ティー・ガーデン”で結婚式のパーティーがありました。 花嫁・花婿の一行は、
 ケンブリッジから、パント(平底舟)で揺られながらやって来ました。 私はマネージャーから、パビリオンの
 結婚晩餐用テーブル・セッティングを撮影してと、せがまれました。 私の作品が壁に掛かっている部屋
 です。 日本行き直前で忙しかったのですが、喜んで引き受けました。 ついでに、茶園で寛ぐ参加者達も
 カメラに収めました。 犬なんかも、はしゃぎ回り、飾り気なく長閑で、心から幸せそうな“披露宴”でした。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 イラク戦争は大規模な戦闘が終了し、英国空軍のパイロット達が帰還する情景がニュースで流れて
 います。 イラクにも平和な日が来る事を祈っています。 「ケンブリッジ通信・14号」で紹介したカレッジの
 裏庭に咲くクロッカス群棲は、白い水仙と赤いチューリップの花園に変りました。 紅白のコントラストが
 とても洒落ています。 さて、戦争も終局に近づき、“新型肺炎”と言う思わぬ伏兵が現れました。 しかし、
 明日から日本に行くことにします。 滞在は、僅か1週間ですが、六本木ヒルズに今月下旬オープンする
 「ハートランド」の大画面に投影される“映像作品”のテストと、レセプションに立ち会うことになりました。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 ケム川の柳も、若芽が出て薄緑色に染まってきました。 イースター休暇に入ったせいか、街中では、
 観光客の姿が目立つようになりました。 首都バクダット陥落によって、イラク戦争も“終盤”に差し掛かり
 街を歩く人々の表情にも、余裕が感じられます。 私は、と言えば、今月下旬にオープンする六本木ヒルズ
 「ハートランド」内の10m巨大スクリーンに投影される“映像作品”の仕上げに没頭しています。 その他、
 グランチェスター“オチャード”での映像展準備や、撮影などもあって、忙しいイースターになりそうです。』
 2003年4月中旬某日



 
    
     
  『 グランチェスター村の中でも、春の花が盛りを迎えています。 ピンクのコテージの前庭には、壁と同じ
 色の木蓮が咲き始めました。 パブの裏庭の“白桜”は満開になりました。 4月になっても、良い天気が
 続いていますが、3月の気象統計が出て納得しました。 40年来の日照時間の長さで、降水量は例年の
 50%だったとか! 去年も早い春の到来が話題になりました。 地球温暖化の影響もあるのでしょうか?
 世界的に異変が起きているのか、新型肺炎も不気味です。 イラク戦争は新たな局面に入ったようです。』
 2003年4月上旬某日

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