Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー

 
バックナンバー 018
 




発信元/写真・文・デザイン: 志村博


 
   
     
  『 茅ヶ崎の海岸から、遠く霞んで“江ノ島”が望めます。 懐かしさのあまり、寄り道をすることにしました。
 子供の頃から、たびたび訪ねた伝統の観光地です。 島の中を一周しました。 改めて、レトロな面白さに
 圧倒されました。 色々と新しい見世物も加わっていましたが、時代を超えた“懐かしさ”に満ちています。
 テーマ・パークの元祖といった感じです。 島のいたる所に“のら猫”が、寛いでいます。 ここの猫たちは、
 太っていて、イギリスの猫たちのようです。 短い時間でしたが、江ノ島の“時間空間旅”を楽しみました。』
 2003年5月下旬某日



 
   
     
  『 日本に来てから、梅雨のような天気が毎日続いていましたが、下旬になって初めて太陽を見ました。
 天気情報によると、東京では11日目の晴間だとか。 変わりやすいけれど、毎日のように澄んだ青空と、
 白い綿雲が出ていたイギリスの天気が恋しく感じます。 そんな晴れた午後、念願だった茅ヶ崎行きを
 決行しました。 湘南に住む友人を訪ね、久々の再会を果たしました。 日本の海辺を歩くのも久々です。
 沖合いに“烏帽子岩”が見えて、ここが“サザン・オールスターズ”のふるさとであることも、知りました。』
 2003年5月下旬某日



 
   
     
  『 日本に着いて早速、六本木ヒルズへ出かけました。 ハートランドの大画面を使った映像作品投影の
 打ち合わせの為でしたが、正式にオープンしてからは初めての訪問です。 まだ一部では工事が続いて
 いるものの、新しい街が鼓動を始めた感じです。 従来の都市開発にはなかった、新鮮な優しさを感じる
 空間や、アート・コンセプトが、いたる所で見つかります。 現在、ハートランドでの作品投影は、暫定的に
 シングル・タイムラインで行っていますが、今後、システムが完備し次第、本格マルチ投影を開始します。』
 2003年5月中旬某日



 
   
     
  『 再び日本に向かっています。 ケンブリッジに戻っていたのは、わずか3週間でしたが、晩春の情景を、
 堪能しました。 夏至まであと1月余りです。 北極圏を夜間に飛んでも完全に暗くなりません。 太陽は、
 沈みましたが、約2時間後、地平線に顔を出しました。 「そのまま昇って行く。」と思っていたら、飛行機が
 南にコースをとり始めたために、また沈み、そしてまた現れるといった“上下運動”を数回繰り返しました。
 雲の層によって、表情が変わります。 こんな光景が見られるのは、この時期の北周りフライトだけです。』
 2003年5月中旬某日



 
   
     
  『 5月になって、日々緑が濃くなってきます。 アトリエの庭に一際大きなブナの木があり、若葉がやっと
 枝々を覆いました。 新鮮な葉緑素は、陽の光を透して輝きます。 木の傘の中に立つと、薄緑色に演出
 された“光の劇”を、見ているようです。 先月下旬にオープンした六本木ヒルズ、“ハートランド大画面”に
 投影されている映像作品の一つも“薄緑”がテーマです。 “ハートランド”や映像プロジェクションなどの
 情報を「展覧会・イベント」ページに掲載しましたので、ご覧下さい。 そろそろ、次の日本行き準備です。』
 2003年5月上旬某日



 
   
     
  『 ケンブリッジの周辺は菜の花が開花中で、車で出かけると真っ黄色の畑によく出会います。 毎年、
 作付けのフィールドが変わるので、見慣れた風景でも新たな光景との出会いがあります。 この季節は、
 野を歩くと、風向きによってこの蜜の匂いがしてきます。 甘い香りなのですが、ちょっとむせる感じです。
 決して心地よい香りとは言えません。 グランチェスターでは、丘のフィールドが菜の花畑になりました。
 撮影に夢中になっていて、ふと袖口を見たら花粉で黄色くなっていました。 開花は約一ヵ月続きます。』
 2003年5月上旬某日



 
   
     
  『 4月の終わり頃から、典型的なイギリスの春気候になりました。 風と雨と晴、変わりやすい空模様は、
 一日の内に、四季が巡るようです。 風が吹いて至る所で桜吹雪が舞う中、林檎の花が咲き始めました。
 林檎の蕾みは、マゼンタ色の花弁に包まれています。 開いてくると中の白い花弁が現れて、全体的に
 ピンクの花園になります。 桜よりも遅く咲き始める林檎は、同時に若葉も出てくるので、花の見どころは、
 わずか数日です。 向かいのティー・ガーデンも、にわか雨の合間は“花見のお茶”で賑わっています。』
 2003年5月上旬某日



 
   
     
  『 ケンブリッジに戻った週末に、向かいのティー・ガーデンで“イベント”がありました。 実は、このために
 “六本木ヒルズ”グランド・オープン前に帰英したのですが、ブルック・ソサエティが毎年主催する行事の
 一つで、イングランドの守護聖人 St.ジョージの日を祝って行われます。 今年はマイク・リード氏が書き
 下ろした“詩人ルパート・ブルックの生涯”を映画化するための“シナリオ”を、俳優たちが朗読しました。
 演技を交えた2時間半に及ぶ熱演で、約250人のメンバーが参加しました。 勿論、私が撮影担当です。』
 2003年4月下旬某日



 
   
     
  『 イギリスに戻るため、オランダ航空・KL-862便に乗り込みました。 機内はほぼ満席に近い状態です。
 事前に、いつもの席を予約しておいたのでゆったり飛ぶことが出来ました。 北極圏の雪解け風景などを
 撮影しながら来ましたが、乗り継ぎのアムステルダムに近づいた頃、地上に色鮮やかな帯が見えました。
 オランダ名物のチューリップ畑です。 ヨーロッパも、これから良い季節になります。 今回、日本で最新の
 ラップトップPCを入手しました。 データ・ソフト引越しのため、HPアップロード作業が、少し遅れそうです。』
 2003年4月下旬某日



 
    
     
  『 4月23日“六本木ヒルズ”オープン2日前に、報道関係者とゲストを招いた“レセプション”がありました。
 私も、この日初めて六本木ヒルズの全容を見ることが出来ました。 開発される前、「テレビ朝日」敷地に
 あった池の近くの建物で、当時開始したばかりの“衛星チャンネル”の番組を作っていました。 その頃の
 面影は、ほとんどありませんが、懐かしい場所が美しく蘇った感じです。 ヒルズ入口にある「ハートランド」
 もゲストで一杯になり、映像作品も初公開です。 これからパッキングをして、明朝は空港に向かいます。』
 2003年4月下旬某日

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