Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー
 
バックナンバー 021

 



発信元/写真・文・デザイン: 志村博

 
   
     
  『 ヨーロッパ大陸各地で、旱魃や山火事を起こしている“熱波”が、イギリスにもやって来る気象予報を、
 ニュースは連日流しています。 イングランド中部で観測史上の最高気温を、記録するであろう予測まで、
 出ています。 「暑い!」と言いながらも、皆わくわくして待っています。 しかし、ケンブリッジの最高気温
 予報はたった30度!湿度も低いので、茹だるような暑さにはなりそうもありません。 グランチェスターの
 小道のホリーホックも、背が高くなってきました。 見上げると、日光に透かし出された花弁が綺麗です。』
 2003年8月上旬某日



 
   
     
  『 8月になり、イギリスは急に気温が上がり始めました。 これは異例のことです。 まだ、25度程ですが、
 週の半ばには、34度まで上がると予報が出ています。 例年の平均気温より10度も上昇するのだとか!
 うっ、これは地球温暖化と、言いたくなるのですが、、、南ヨーロッパを襲っていた熱波が、北風に変わった
 ので、熱気が北上するためだとか! 週末は大変良い天気でした。 あまり暑くならない今の内に友人を
 誘い、ケム川上流域を、カヌーで散策しました。 川面に出るのは久しぶりです。 心機一転気分爽快!』
 2003年8月上旬某日



 
   
     
  『 東京は、梅雨が明けず、冷夏だとか。 ケンブリッジも7月中旬のちょっとした“暑さ”は収まり、晩夏の
 気候になりました。 気温は20度前後、天気は変わり易く、時に青空が広がり、雨も降ったり止んだりの
 毎日です。 昼間は雨が降っていたのに、日が沈む頃、雲が飛ばされ、美しい夕焼け空が広がりました。
 地平線の雲間、太陽から10度位の角度に、光の回折現象による“彩雲”が見られました。 太陽が高い
 時には、よく気がつきますが、地平線に近い夕陽に現れた彩雲を見るのは始めてです。 夢彩色です。』
 2003年7月下旬某日



 
   
     
  『 所用で、オランダのロッテルダムに2日間だけ滞在しました。 今まで、素通りしただけの街でしたが、
 今回は、時間の許す限り、このヨーロッパでも有数の港町を歩きました。 駅前の近代的なビル群、昔の
 ドック・ランド地区周辺に建ち並ぶ奇抜な住建築、アムステルダムとは一味違い伝統に現代が融合した
 不思議な魅力に満ちています。 港町特有の煩雑さはなく、都市全体が清潔で、すっきりとしています。
 伝統の街ケンブリッジに住んでいると、街の美しさの評価は辛くなりますが、斬新さには刺激されます。』
 2003年7月下旬某日



 
   
     
  『 大変久しぶりなのですが、ドーバー海峡を船でオランダに渡りました。 ケンブリッジから車で1時間半、
 着いたハーリッチ港に待っていたのは、横から見ると巨大な箱に“くさび”が付いたような双胴船でした。
 5年前に建造されたこの船は、世界最大・最速の高速艇だそうで、時速約200km!の航行が可能だとか。
 それでも、オランダの港まで3時間半を要しますが、この船が2本の航跡を残しながら疾走する姿を、度々
 上空から見ていました。 航跡は通常船舶とは違い、ジェット水流によるもので、近くで見ると大迫力です。
 下デッキには車輌が370台搭載、上の乗客デッキは広く“レジャー・ランド”のようです。 船旅満喫です。』
 2003年7月下旬某日



 
   
     
  『 帰ってきたケンブリッジは、東京とは対照的な天候で、気温が高く湿度は低い、爽やかな晴天でした。
 グランチェスター・メドーでは、平日なのに人々が日光浴を楽しみ、子供達はケム川で水しぶきをあげて
 いました。 イングランド南部では、最高気温34度を記録したところもあったそうです。 この“熱波”は長く
 続きません。 来週には気温は下がり、朝晩は肌寒いくらいの“晩夏”の気候に戻ります。 人々は夏の
 終りを感じながらも、往く夏を惜しむように、草の上で寛いでいます。 日本はこれからが夏本番ですね。』
 2003年7月中旬某日



 
   
     
  『 日本からヨーロッパまでの長い飛行時間も、やっと半分程を消化した頃から、時々発達した積乱雲が
 対流圏上層まで達している光景が見られました。 バルト海上空に達した頃、積乱雲が林立した風景が
 頻繁に現れるようになりました。 夏の時期とは言え、北ヨーロッパでは珍しい現象です。 地表の温度が
 高くなっているためですが、果たして、この日北欧は異常な熱波が到来していました。 到着した英国は、
 雲一つない快晴で、日中は30度位でした。 しかし、さらに北にある北欧の国々は30数度!だったとか。』
 2003年7月中旬某日



 
   
     
  『 梅雨空が続く東京から、離れる日が来ました。 成田空港を飛び立つ朝も、雨が降り続けていました。
 しばらくは、厚い雲の上を飛行していて地上の様子は見えませんでしたが、北シベリア上空に達した頃、
 何気なく見下ろした大地に、北極海へ注ぐ大河が、霞んで見えてきました。 赤外線映像で覗いてみたら、
 夏の植生に覆われた大地は緑色に、水のある場所は暗く、対照的に浮かびました。 春の雪解け時期に
 比べると水量が少なく、蛇行、分岐した川筋は所々寸断されています。 北極圏はすっかり夏景色です。』
 2003年7月中旬某日



 
   
     
  『 週末の夜に招待された“結婚パーティー”は、六本木ヒルズ・ハートランド“貸切り”で、行われました。
 しかも、ハートランドのマネージャー島田さんの結婚式です! いつものハートランド・スタイルで、ビアを
 片手に、ピザやカツ・サンドを頬張り語り合う、和やかなパーティーでした。 新婦はスラリとした美人です。
 島田さんは、“Heartland”が甦るずっと以前から大活躍で、ハートランドは順調な“再デビュー”をしました。
 お二人も、幸せになって下さい。 私はイギリスに戻る準備を開始、来週始めには、ケンブリッジ着です。』
 2003年7月中旬某日



 
   
     
  『 イギリスに戻る直前の週末、TV番組制作に関する打合せがありました。 その後、結婚パーティーに
 呼ばれていたので、夕方に空き時間が出来ました。 お台場から夕景を撮影しながら、時間を過ごそうと、
 海浜公園にいたのですが、雲って思ったような夕暮にはなりませんでした。 しかし、納涼船が公園前に
 次々とやって来ては停泊しました。 段々と暗くなり、レインボー・ブリッジに照明が点いた頃、納涼船の
 赤い提灯も点され、色鮮やかな夜景が、湾内に広がりました。 暑い日でしたが、海風は“清涼”でした。』
 2003年7月中旬某日

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