Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー

 
バックナンバー 026
 



発信元/写真・文・デザイン: 志村博
 

    

  『 12月も中旬に入って、慌しさが増して来た感じです。 2004年のカレンダー好評です。 やはり本物を
 実際手にとると普通の印刷物との違いが、判って頂けるようです。 今回ハートランドで投影する映像も
 とてもシンプルなのですが、心に染み入る“Heartland”風景です。 テスト投影でも、遠い夏の夢感覚が、
 好評でした。 ハートランド入口は、六本木ヒルズで一番シンプルなクリスマスツリーが置かれています。
 深夜は賑やかでも、宵の口は、落ち着いたムードです。 寒いのに、外で談笑している人たちもいます。』
 2003年12月中旬某日



    

  『 東京も寒くなって来ました。 この週末は冬の晴天が広がり、空気も澄んだので富士山が綺麗でした。
 六本木ヒルズ・ハートランドの映像イベント日程が決まりました。 最近のハートランドは、人気が定着し、
 混み合う時間を避けて、日時を設定するのが大変でした。 ゆったり、映像と会話を、楽しんで頂ければ
 幸いです。 お友達同士誘い合って、お出で下さい。 私の滞在日程も21日までです。 2004カレンダーを
 希望される方には、ハートランドで、お渡し出来ればと思っています。 詳細は、各ページに掲載中です。』
 2003年12月上旬某日



    

  『 日本に着いて、しばらく作品の発送などに、追われていましたが、一段落しました。 六本木ヒルズの
 ハートランドへ映像投影の打ち合わせに行って来ました。 テレビ朝日前の庭園に、11月にはなかった
 大きなクリスマス・ツリーが立っていました。 伝統的なツリーとは異なり、小型の白い造木群が積まれ、
 その中に精巧な照明装置が組み込まれたイルミネーションです。 微妙な色光がゆっくり変化しながら
 ツリー全体が夜空に浮かびます。 映像投影イベントの日程などの詳細を、近日中にお知らせします。』
 2003年12月上旬某日



    

  『 南シベリアや中国北方の大地は、一面の雪に覆われていました。 高地まで耕作地や集落が見られ、
 北シベリアの大自然とは、違うようです。 朝鮮半島の風景も、ソウル新空港も、私にとっては新鮮でした。
 ソウルからは、琵琶湖、伊勢湾、相模湾と飛び、冠雪した富士山が雲から頭を出している様子なども見る
 事が出来ました。 成田空港への到着は、予定より約9時間も遅れ、大変な“旅”になってしまいましたが、
 いつものフライトとは一味違う風景を眺め、待ち時間では、同乗の方々と会話をする機会もありました。』
 2003年12月上旬某日



 
   


  『 ケンブリッジからヒースロー空港へ向かう朝、濃霧で高速・M11号線の一部が、閉鎖されていました。
 空港へは定時に着いたのですが、フライトが遅れ、アムテルダムでの成田行き直行便への乗り継ぎが、
 出来ず、仕方なくソウル経由で、日本へ向かうことになりました。 そんな訳で、いつもと違う飛行航路を、
 飛びました。 満天の星空を行く夜間飛行では、オーロラが地平線上に帯状の淡い光を放っていました。
 雲の層から漏れてくる都市の光(左)と、油井の炎(右)の違いが、今回の撮影では、よく分かりました。』
 2003年12月上旬某日



 
   


  『 ついに12月になりました。 晩秋から、初冬に移りました。 平年並みの、穏かな天気が続いています。
 11月は雨が多かったのですが、9月・10月・11月の秋としては、記録的な“日照時間の長さ”だったとか。
 最近は、晴れると朝晩は冷え込みますが、雨が降ると冷え込みはそれ程ではなく、暗くなるのが早くなる
 ことで冬の到来を実感します。 メドーの木々は、ほとんど葉を落とし、牧草は、緑が鮮やかになりました。
 短いケンブリッジの滞在を終え、明日には再び日本に向けて旅発ちます。 初冬の空気を深呼吸です。』
 2003年12月上旬某日



 
   


  『 グランチェスター・メドー・ケム川筋の岸辺では、秋の陽を浴びて、白鳥一家が羽繕いをしていました。
 私が間近で撮影していても、知らん顔です。 彼らはこの川筋で暮らしている家族で、灰色の羽が残って
 いる若鳥たちは、ここで産まれ育ってきました。 これから本格的な冬に向けて、新顔の白鳥が加わって
 きます。 厳冬のシベリアから、越冬する白鳥たちが、飛来するのでしょうか? どこから来るのか、不明
 ですが、見慣れない白鳥たちを時々見かけます。越冬組は出入りが激しく、顔ぶれは頻繁に変ります。』
 2003年11月下旬某日



 
   


  『 ケンブリッジを離れていたのは、ごく僅かな期間でしたが、日本から戻った直後の街並は、新鮮です。
 晴れた晩秋の午後、ケム川筋のカレッジをのんびり歩きました。 川岸に並ぶ“しだれ柳”は、まだ葉を
 つけたまま黄金色の影を川面に映しています。 その合間を縫うように、パンティングを楽しむ人たちの
 平底舟が行き来しています。 私の不在中に雨天が続き、かなりの雨量で、川も増水していたのですが、
 普段通りの水位に戻っています。気温も平年並みで、日中は太陽が顔を出せば、穏かな秋日和です。』
 2003年11月下旬某日



 
   


  『 朝11時に飛び立った飛行機は、地球を4分の1周して午後3時にアムステルダムに着きます。地球の
 自転に逆らって飛ぶので、所用時間は約12時間ですが、日中だけの飛行です。 太陽は南の空に輝き、
 飛行機が北極に近づくにつれて低くなってきます。 平行して飛ぶ“KLM機”の飛行機雲も朱色に染まり、  
 最北に達した頃、太陽は雲海に沈みました。 ほんの30分程の日の入りで、再び昇り始め、飛行航路も
 南下します。 地球の雄大さを実感できます。 アムステルダムからロンドンは、1時間余りの飛行です。』
 2003年11月下旬某日



 
   


  『 日帰りで仙台に行った翌朝、成田空港から再び大空に飛び立ちました。“パッキング”や空港までの
 道のりは面倒ですが、飛行機に乗ってしまえば、もう寛ぎの時間です。 シベリア大陸に達した頃、窓から
 雲間を眺めていたら、左舷に機影が見えました。 カメラに望遠レンズをつけて覗いたら、関西空港から
 同じアムテルダムに向かうKLMの同型機でした。 ほとんど同じ速度で、下方を飛んでいます。 やがて、
 ゆっくり追い抜き、ほつれた糸の様な航跡だけが、窓から見えていました。 間近で見る飛行機雲です。』
 2003年11月下旬某日

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