Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー

 
バックナンバー 031
 



発信元/写真・文・デザイン: 志村博
 

    

  『 かつて、ロマン派詩人バイロンが日々散策したグランチェスターの森“バイロンズ・プール”を久々に
 歩きました。 ケム川沿いに続く“自然保護林”は春の息吹に、包まれていました。 木々からは、若葉が
 萌え出で、森全体が薄っすらと黄緑色に染まり、散歩の足元には、黄色の小花が、点々と咲いています。
 詳しい和名は判りませんが、キンポーゲ科・ウマノアシガタ属の植物で、森の中で春の到来を、いち早く
 告げる花です。 イギリスの森や低地では、どこにでも見られる野草です。 グランチェスター春進行中。』
 2004年4月中旬某日



    

  『 私がケンブリッジに帰って来たのに、合わせてくれたのか、イギリスも、再び暖かくなりました。 早速、
 街へ出かけました。 イースター休暇がまだ続いていて、ケム川は、舟遊びの観光客で賑わっています。
 暖かい東京から帰ってきたばかりなので肌寒い感じがするのですが、若者たちは“Tシャツ”だけです!
 今年も、トリニティー・カレッジ裏庭の白水仙と赤チューリップの紅白配色コンビは見事に咲いています。
 柳の新緑も鮮やかになり、春本番風景の開幕です。次の日本行きまで、つかの間のケム春鑑賞です。』
 2004年4月中旬某日



    

  『 春から秋の季節、欧州に向かう北周りフライトは、全く暗くなりません。 今回は、通常の最短航路で、
 前コラム・モニター画面でも分かるように、北極海の沿岸を、かすめるように飛びます。 海岸線の氷は、
 解け始め、大きな亀裂が走り、所々で大きな流氷域になっています。 北極圏も、確実に“春到来”です。
 フライト情報画面は、日本語表示にも切り替ります。 今回初めてバレンツ海の南西にある大きな湾が、
 「白海」と呼ばれる事を、知りました。 「黒海」に対し、冬季は凍結して、白い氷で覆われるからでしょう。』
 2004年4月中旬某日



    

  『 今回のフライトも、ボーイング777型・最新鋭機でした。 窓からの撮影し難さは、致し方ないのですが、
 座席のモニターとは別に、常時フライト情報が壁面モニターに映し出されているので、撮影に便利です。
 前コラムの雪原風景は、2番目の中央シベリア高原上空飛行中でした。 絶えず、地上の地点・地形を、
 確認しながら撮影できます。 777型機では、座席から立ち上がらないと、最良のアングルを得られない
 ので、撮影ポイントに到達する前にテーブルなどを収納し、映画も中断しないで、現在地確認できます。』
 2004年4月中旬某日



    

  『 ハートランド・映像展示イベントの前半日程を終えて、イギリスに戻るフライトに、再び乗り込みました。
 相変わらず慌しい日程でしたが、7日の“オープニング”後も、毎夕ハートランドにて、来場された方々と、
 楽しい時間を過ごす事ができました。 朝日新聞の記事を見て、駆けつけてくれた、久しい友人達も多く、
 昔話にも、花咲きました。 良好なイベントのスタートです。 帰英フライトは、前列右側・窓席に座りました。
 北極圏上空は、穏かな気候で、ほとんど揺れのない快適飛行でした。 雲も少なく、鮮やかな眺望です。』
 2004年4月中旬某日



    

  『 いよいよ、六本木ヒルズ・ハートランドでの映像・展示イベントが始まりました。 “オープニング”では、
 ハウスバンド「PSYGEOTIC STAR」のライブ演奏がありました。 アルトサックス、ギター、パーカッション、
 キーボードの演奏グループで、音楽は軽快で、メロディックです。 イベント前に、おしゃべりをしましたが、
 気さくで感じの良い若者達です。 ハートランドでは、度々“映像イベント”を催しましたが、今回が始めて
 壁面展示も加えた本格的なイベントです。 4月の忙しい中、初日に来てくれた多くの皆さまありがとう。』
 2004年4月上旬某日



    

  『 東京デザインセンターの「桜の宴」に招かれました。 私が桜の季節、日本に居合わせた年は、必ず
 出席しているのですが、今年の桜の開花は、久しぶりの“完璧タイミング”、満開の夜桜を堪能しました。
 「2年前の花見の宴」では、開花が異常に早く終り、“葉桜”を変化する色光で照らす演出になりました。
 今年は、中央の吹き抜け階段空間を、LEDのライト・アートが、幻想的に照らし出し、桜花は、淡い光に
 包まれました。 友人達との語らいも楽しく、花と光の演出に酔い、お料理も美味でした。 忙中美あり。』
 2004年4月上旬某日



    

  『 JR品川駅に隣接して誕生した未来都市は、中央に谷が走っています。 ビルの谷間は森をイメージ
 しているようです。 その谷の一角に、陽に照らされた一本の桜の木を見つけました。 2Fの歩行通路を
 歩いていた私は、谷間に下りて行きました。 去年春、移植されたばかりの桜は、まだ弱々しいのですが、
 可憐な花を咲かせていました。 撮影の後、この未来都市にあるキヤノンの施設で、イベントで展示する
 赤外線フォト映像を、大判プリンターで特殊な布地に出力しました。 紙に比べて優しい仕上がりです。』
 2004年4月上旬某日



    

  『 東京下町の実家に行った帰りに寄り道をして、お台場で途中下車しました。 もう、夜でしたが、風が
 心地よく、つい東京湾の夜景に見とれてしまいました。 レインボー・ブリッジ辺りには、納涼船が浮かび、
 見た目には、夏の風情です。 いよいよ、4月になり“ハートランド”映像イベントの日程も迫ってきました。
 イベント詳細や、私が会場にいる時間帯などを、近日中に発表いたします。 オープニング・セッションは、
 4月7日、午後6-9時の間です。 8時から、ライブのバンド演奏も予定しています。 ぜひ、ご来場下さい。』
 2004年4月上旬某日



    

  『 到着した東京は、冬に戻ったような寒さは去り、春爛漫の季節になっていました。“六本木ヒルズ”は、
 自動回転扉の事故が大きな社会問題になっていますが、毛利庭園の桜が開花して、お花見の人々が、
 池の周りで寛いでいます。 想えば10年以上も昔、まだ六本木ヒルズが出来る以前には、テレビ朝日の
 敷地で、同じ場所に池があり、大きな桜の木が沢山ありました。 当時、この辺りにあった古風な建物で、
 番組の打ち合わせをしながら、花見をしたものです。風景は一変しましたが、この桜は当時の木です。』
 2004年3月下旬某日

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