Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー

 
バックナンバー 036
 



発信元/写真・文・デザイン: 志村博
 

    

  『 先日、タウン・バンプ(Town Bumps)があり、友人が出場するので、撮影してきました。 このレースは、
 大学生たちが、ケム川下流で3月と6月に行う“ボート追撃レース”と、ほぼ同じルールで繰り広げられる
 エイト追撃戦の市民版です。 大学生のレースに比べれば、参加艇の数は少なく技術的にもばらつきが
 ありますが、ほのぼのとしています。 太ったおじさんがコックスをやっていたり、幼さが残る女子高生が、
 漕手に参加していたり、和やかなレースです。 ガウン(大学)が居ぬ間のタウン(市民)の川遊びです。』
 2004年7月下旬某日



    

  『 7月は“ケンブリッジ・オープン・スタジオ”の月です。 市内で約100ヶ所、郊外で約90ヶ所のアトリエや
 ギャラリーで、アーティストたちが仕事場(studio)公開や、展覧会を行っています。 今年で30周年になり、
 私も時間の許す限り、たくさんのアトリエを訪ねました。 知り合いのアーティストも多く、充実して、楽しい
 1ヵ月でした。 次回「ケンブリッジ通信20号」でその様子を紹介したいと思いますが、アーティストの家で
 飼われているたくさんの猫たちとも会いました。 彼らも堂々として満ち足りた生活をしているようです。』
 2004年7月下旬某日



    

  『 日本は猛暑が続き、関東では気温“40度”の新記録が出ているとか!暑中お見舞い申し上げます。
 最高気温でも15度前後、肌寒いくらいのケンブリッジも、下旬になって気温が上がりました。 それでも、
 20度を少し超えるくらいで、日本の夏と比べると決して暑いとは言えません。 カレッジ裏手の道は観光
 バスが連なり渋滞を起こし、街中は人でごった返していますが、川に沿って街を出れば、長閑な自然が
 広がり、爽やかな風が吹き渡ります。 穏かにパントが行き交い、元気な子供たちは川で水遊びです。』
 2004年7月下旬某日



    

  『 ロンドンに出かけてきました。 いつもの様にピカデリーやコベントガーデン地区のギャラリーなどを、
 周りました。 天気は変り易く、時おり雨が降ったりしていたのですが、夕方になって友人と待ち合わせ、
 中華街で食事をした後、テムズ河畔に出ました。 その頃はすっかり晴れて、ミレニアム橋からロンドン・
 アイを、眺めました。 大きな雲が浮び、ヒースロー空港に着陸する飛行機が、次々と大車輪を横切って
 行きます。 すっかり定着したロンドンの新風景です。 ケンブリッジに帰り着く頃、また降り始めました。』
 2004年7月中旬某日



    

  『 ケンブリッジはついに観光ハイ・シーズンに、突入しました。 この街の主役である大学人の姿はなく、
 中心街を歩く人の群れは、ほとんどが観光客か、夏期の留学生です。 街の雰囲気が、一変しています。
 ケム川が街に流れ込む地点で、中世には物資荷上げ用の波止場があったミル・ポンドは、大騒ぎです。
 喚声があたりに響き、渋滞を起こしているパント(平底舟)で、川面も見えないほどの混雑です。 これは、
 普段の学園都市の姿とは程遠いのですが、喧騒の観光都市ケンブリッジは、10月始めまで続きます。』
 2004年7月中旬某日



    

  『 先月、野生のポピーで赤く染まった野を紹介しました。 その野原は花の盛りを過ぎ色褪せましたが、
 別の場所の丘が、赤く染まり始めました。 久しぶりに晴れた午後、再度、訪れたら赤さが増しています。
 地中に何年も眠っていた野生のポピーの種が、土が反されて一斉に発芽する現象です。 開花時期は
 気候条件だけでなく、耕されたタイミングによって違うようです。 隣の麦畑は収穫期が近づいています。
 境界に茂る野草も、すっかり秋色になって種を飛ばしています。 野を歩くと服に種がたくさん付きます。』
 2004年7月中旬某日



    

  『 庭の一角に設置された大天幕(Marquee)の中で素晴らしい“午餐”が振舞われました。 飛び切りの
 ワインで、ロブスターや生牡蠣、ロースト・ビーフをご馳走になり、デザートも、数種が用意されていました。
 軽快な生演奏の音楽が流れ、和やかな雰囲気の中、豪華フル・コース・ランチオンで、ゆったりと午後を
 過ごしました。 世間では色々と言われているかも知れませんが、ジェフリー・アーチャーは、いつも通り
 元気で、以前より若返った感じです。 ジェフリーは、今回もたくさんの友人を、引き合わせてくれました。』
 2004年7月中旬某日



    

  『 アーチャー家の“サマー・パーティー”に招待されました。今年はあいにくの曇り空で、青空の下での
 “夏の宴”には、ならなかったのですが、ジェフリー、メアリー、2人の息子さんが、暖かく迎えてくれました。
 それから、お馴染みアーチャー家愛猫“オリバー”も、遠くから私を認め、嬉しそうにすり寄ってきました。
 手入れが行き届いた庭を歩き、邸宅前の芝生で、グラス片手にゲストたちが語らうのは、いつもの光景
 です。 顔見知りのグランチェスター・メンバーに加え、遠方からの友人たちも到着し会話が弾みます。』
 2004年7月中旬某日



    

  『 最近は、ケンブリッジ郊外にあるアーティストたちのアトリエを頻繁に訪ねています。 東アングリアの
 広大な空を眺めながらのドライブは楽しく、田舎道なので、ちょっとした風景に出会えば、車を止めること
 もできます。 7月としては、記録的な低温が続き、最高気温でも15度くらいです。 変わりやすい天気は
 頻繁に俄か雨を降らせます。 広いところを移動していると、雨雲の動きが良く分かり、厚い雲の底から
 雨が滴り落ちている様子も見えます。 見なれた風景がダイナミックに動き、撮影しながらの移動です。』
 2004年7月上旬某日



    

  『 肌寒いくらいの涼しい日々が続いていますが、俄か雨もなく、快晴で澄んだ青空に、白雲が浮ぶ日に
 なりました。 ロンドンでは中心市街でF1レースが展開し、ハイド・パークに故ダイアナ妃のメモリアルが、
 序幕されるなど、新規な話題で盛り上がっています。 ケンブリッジは、観光のピーク時期までには、少し
 間があり、長閑で爽やかな夏の一日になりました。 所用で街に行くついでに、カレッジの中庭を横切り、
 夏空を背景に、典型的なケンブリッジ風景をカメラに収めました。 久しぶりの“暑さ”は、まだ夏でした。』
 2004年7月上旬某日

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