Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal Diary”

 
ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー

 
バックナンバー 039
 



発信元/写真・文・デザイン: 志村博
 


    

  『 8月下旬は頻繁に降っていた俄か雨が、9月になって全く降りません。 気温もかなり上がり、週末は
 29度になりました。 ちょっとした“熱波”が到来した騒ぎです。 ケム川にも観光客が戻って来て川面は
 夏が再来したような混雑ぶりです。 ファッションも一時的に夏へ逆戻りしました。 スコットランド地方は、
 不安定な天候が続いているようですが、イングランド全域は、高気圧に覆われて“秋晴れ”の毎日です。
 日本やアメリカには大型の台風が接近中とか!ケンブリッジの秋晴れ陽気は、まだ数日続くようです。』
 2004年9月上旬某日



    

  『 地方ニュースによると、今年は“トンボ”がとても多いそうです。 そう言えば、庭にたくさんのトンボが、
 来ます。 “オニヤンマ”のような大きなトンボも来ますが、素早くて撮影させてくれません。 赤トンボは、
 数も多く、あまり警戒心がないせいか、指を出すと平気で止まります。 イギリスにはカブトムシや、セミ、
 カマキリなど、熱帯性の昆虫は生息していません。 トンボ、蝶、バッタ類は、高緯度のわりに種類も多く、
 時々、大発生します。 なぜ、今年トンボが多いのか?自然の周期なのか、異常気象なのか不明です。』
 2004年9月上旬某日



    

  『 毎日良い天気が続いています。 早朝、散歩に出ました。 淡い霧が流れる草原に、朝日が射し込み、
 金色に輝きます。 足元を見たら、刈りかけた麦畑で、所々に雑草や菜種の枯れた茂みがあって、秋の
 風情が漂います。 所が、良く観察したところ、8月の多雨で収穫を断念した麦畑のようです。 報道では、
 収穫時期に記録的な降雨があり、低地の畑は水浸しになって刈り入れが出来なくなりました。 小麦の
 収穫量は例年の20%減になり、かなりの打撃だそうです。 普段は少雨の旱魃を心配しているのに!』
 2004年9月上旬某日



    

  『 9月に入って、それまで20度前後だったイングランド南部の最高気温は、25度前後に上昇しました。
 変わりやすかった天候も安定して、好天気が続いています。 8月は記録的な多雨で、穀物類の収穫に
 悪影響が出て、大きな農業被害も発生しました。 しかし、この多雨のせいで、庭の花木は生育が良く、
 今年は水遣りを、ほとんどしなくても済みました。 偶然、通りかかったカレッジの庭があまりにも見事で、
 しばし、歴史的建物と調和するイギリス的配色を鑑賞させてもらいました。 色彩豊かな9月の庭です。』
 2004年9月上旬某日



    

  『 この頃は夕空が綺麗です。 西空だけでなく、東の空に広がる雲にも夕日が照って朱に染まります。
 日没時間も早くなり、壮麗な夕景が広がるのは午後7時半頃です。 10時過ぎまで明るかった6・7月の
 日々が今は懐かしい感じです。 いよいよ明日から9月になり、本格的な秋の始まりです。 未明は10度
 以下に下がりますが、日中は晴間も多く、涼しく快適な日和が続いています。 オリンピックの期間中は、
 日本の衛星放送ニュース番組が、映像権の影響で同時視聴できませんでしたが、正常に戻りました。』
 2004年8月下旬某日



    

  『 8月も終わりに近づきました。 気象統計によると、すでに8月は記録的に降雨量が多い月になるとの
 発表です。 8月の半分は日本に行っていたので、あまり実感はないのですが、ケンブリッジも不在中は
 よく雨が降り、ケム川も増水したようです。 下旬になってからは、変わりやすい天気で、晴れと雨を一日
 頻繁に繰り返すことが多くなりました。 そんな日、街に出ました。 やはり、観光客の姿は少なく、川面も
 静かで、すっかり秋の風情です。 時折り天気雨状態になり、観光客は傘を差してのカレッジ見物です。』
 2004年8月下旬某日



    

  『 8月は麦の収穫期です。 刈り入れ風景は飛行機の窓からも見下ろせました。 金色の野を大型の
 バリカンで刈っているような感じです。 いつも夕景を撮影するグランチェスターの野に出たら、ちょうど
 麦畑の刈り入れ作業中でした。 巨大なコンバインが、粉塵を巻き上げながら、かなりの速度と迫力で、
 刈り入れてゆきます。 なだらかな丘の彼方に消えて行きましたが、しばらくして、地平線から再び姿を
 現しました。 雲が近づき、雨が降りそうな気配です。 イギリスも、秋の気配が濃厚になってきました。』
 2004年8月下旬某日



    

  『 日本は台風が通過して、一時的猛暑状態に戻ったとか! グランチェスター仲間に、会ってきました。
 “リバースデール”は、改装工事がますます拡大化して、大工事になっています。 棟梁のアリスターは、
 終わりの見えない作業に、うんざり顔です。 ティー・ガーデンは相変わらず賑わい、平日の昼間なのに
 結婚パーティーも、同時に進行中で、マネージャーたちは忙しそうに働いていました。 涼やかな晩夏の
 光景が、いつものように展開しています。 数日前まで、日本の盛夏を旅していたことが嘘のようです。』
 2004年8月下旬某日



    

  『 ケンブリッジに帰って来た翌日、夕焼けの虹です。 メドーに出て撮影する時間的な余裕がなかった
 ので、急ぎ屋根に登りました。 夕日を受けた雲は橙色に輝き、虹も見事な弧を東の夕空に描きました。
 イギリスは晩夏の変わり易い天候で、空の変化もドラマティックです。 思えば、17日午後10時、東京を
 夜行バスで出発して、京都、関空、アムステルダム、ヒースローと旅して、ケンブリッジには、31時間後の
 18日午後9時(英国時間)に到着しました。 のんびり寛いだ移動で、疲れを感じない、楽しい旅でした。』
 2004年8月中旬某日



    

  『 夏休みのピーク・シーズン、フライトは満席で、エリート会員の私は、運よく2階ビジネス席へ、久々の
 アップグレード。 2階席は窓がやや上向きで、地上を撮影するのには適していません。 広がる空景を
 撮影しながら、ゆったりしたビジネス席で寛ぎました。 1万m上空の本格的なディナーも楽しみました。 
 30年ぶりの日本の盛夏を体験した今回の滞在は、異例づくめでした。 、関西空港を往復とも利用して、
 国内の移動もたくさんしました。 懐かしいたくさんの友人たちと再会を果たし、充実した2週間でした。』
 2004年8月中旬某日

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