Web Site Photo Essay Series “
Shimura Hiroshi Cambridge Journal column”


ケンブリッジ通信 フォト・ダイアリー
  
バック・ナンバー 004



発信元/写真・文・デザイン: 志村博

 

    

  今年のクリスマスは、久しぶりに教会の“キャロル・サービス”に参列?することになりました。
 私はクリスチャンでもないし、特に宗教的にクリスマスを祝うような動機もなかったのですが、 先日、
 J.アーチャー邸に私のカレンダーを持って伺った際に、つい奥方のメアリーさんと話し込んでしまい、
 グランチェスター教会・聖歌隊の主要メンバーである彼女から、強く誘われてしまったのです。 でも、
 意外にも素敵な“Xマスの夕べ”でとても楽しみました。 このような地域の教区教会では子供たちが
 演じる“キリスト降誕劇”が人気で、主流なのですが、グランチェスターには小学校はありません。
 パイプ・オルガン演奏とキャロル中心の、ちょっと大人っぽい、荘厳なキャロル・イブニングでした。

 2001
年12月下旬某日


    
 
  日本は全国的に冷え込み、東京でも雪が降ったとか! ケンブリッジも風が冷たくなりました。
 そんな夕暮れ、日が沈んだ後に光の“ピラー現象”らしきものが見られました。 しばらく、観察して
 いましたが、やはり空気中に舞う小さな氷の結晶の平板に、沈んだばかりの夕日の光が反射し、
 赤い光の柱になっているのだと確信しました。 きっと、あの雲の下辺りには六角形に発達した
 氷の結晶パウダーがキラキラ舞っているのでしょう。 暖流の影響を受けにくい上空は、それだけ
 気温が低く、北風は特に冷たく感じます。 イギリスの天気予報では、気温とは別に風の体感気温
 を発表することがあります。 例えば“明日は気温は3度でも風の冷たさは−5
度でしょう”とか。』
 2001
年12月下旬某日


     

 
『久しぶりに、街の中心部に出ました。 金曜日の午後、街はクリスマス・ショッピングの人で賑わって
 いるかと思いきや、平日で、雨ということもあり、それほどでもありませんでした。 近年、郊外や街の
 外環に次々と出来た、便利で近代的なショッピング・センターに、人の流れは大きく変わりました。
 私の記憶にある20年以上前の、クリスマス時期の街中はある種、熱気に包まれていましたが、遠い
 昔のことです。 世界的に有名な学園都市ケン
ブリッジも、人口僅か10万人の地方都市に過ぎません。
 しかし、伝統的な中心街は、それなりの存在感と威厳を持っています。
』 2001年12月下旬某日


 
   

 
日本からケンブリッジに戻り一番初めにする事は、グランチェスター・メドーの散歩です。 東京での
 仕事を終えてここを歩くと“イギリスに帰って来たな”と実感します。 川辺の風景はすっかり冬景色に
 変っていました。 しぶとく梢に残っていた黄葉もすっかり散って木々のシルエットが線の構成になり、
 川面に映ります。 冬の低い太陽にオレンジ色に輝く枯れ枝と、緑の牧場との対比が絶妙です。
  さて、カレンダーのご希望を多く頂きました。 大体の集計が取れ次第、お届けの手配をいたします。
 もう少し、お待ちください。 まだ、余裕があります。 ご希望の方は早めにご連絡を下さい。 よろしく。』
 2001
年12月中旬某日


    

  イギリスに帰って来ました。 日本を発つ直前にこのウェッブ・サイトに障害が発生してしばらく閲覧が
 中断してしまったようです。
ご迷惑をおかけしました。 出来るだけの対処をして、空港に向かい予定の
 飛行機に乗りました。 さすが、東京も冷え込んでいましたが、日本アルプスの山々は、雪で白く輝き、
 美しい雪山の風景を上空から堪能しました。 平野部にも雪が積もって、道や川のパターンが浮かび
 あがっていました。 今回のビデオ・エッセイは“イギリスの冬”がテーマでしたが、改めて日本の冬の
 
厳しさ美しさを認識させられました。 ケンブリッジに着いたのは夜の7時でした。 湿度が高い為か、
 東京の夜の寒さに比べれば、穏やかな寒さです。 再び、冬のケンブリッジから情報を発信致します。』
 2001
年12月中旬某日


    

 
今回、日本に来た目的の一つであるビデオ・エッセイのTV収録が終りました。 12月中に放映される
 予定です。 放映日は決まりましたら HP「ビデオ・エッセイ」のページでお知らせいたします。 さて、
 2002年・志村博カレンダーの方は、すでに印刷は終っているのですが、特殊な合成紙を使用したため
 製本作業が遅れているようです。 まだ、手元に届かず最終仕上がりを確認できていません。 しかし、
 今回収録したビデオ・エッセイ“暖流が優しく包むイギリスの冬”と来年のカレンダーに共通点がある
 ことに気がつ
きました。 以上の写真はビデオ・エッセイの映像ですが、右3点はカレンダーに使用した
 風景と同じ時、同じ場所で撮影したものです。 来年のカレンダー(
HP作品ギャラリー参照)は今までの
 大判で版画調のものと変り、グランチェスターの写真を使用しています。 』 2001
年12月上旬某日



    

 
日本に来て一週間が経ちました。 現在は来週に控えた“番組収録”の準備などを進めています。
 出発直前に撮影したケンブリッジの写真を、PCで呼び出して眺めていたら、もう遠い昔の出来事の
 ように想われました。 例年だったらこの時期、ティー・ガーデン“オチャード”の林檎の梢には、しぶとく
 残ったリンゴの赤い実が、青い空に浮き立っているのに、今年はまだ葉がたくさん残っていました。
 右の2枚の写真は
ローズ・ヒップ(バラの実)です。 庭の片隅に茂った野ばらには、赤い実が鈴なり
 でした。
ビタミンCが豊富だそうで、人はシロップを作ったり、ハーブ・ティに入れたりするのですが、
 ここでは、野鳥とハタネズミの大事な食料で、少しずつ消えてゆきます。』 2001
年11月下旬某日



  
  


  『今年の秋の話題のひとつは、遅い秋の進行です。 日本に行く前日、庭の木々はまだしっかり黄葉
 した葉をつけていました。
日が射し込めばメープルや桐は金色に、桜やブナはブロンズ色に輝きます。
 例年ならば、11月下旬は落ち葉で庭が埋まっている頃です。
日本に行く準備で忙しい中、ついつい
 
見とれて時間を過ごしました。
もう少し“遅い秋”風情を味わっていたかったのですが、予定通り21日、
 空港に向かいました。 今回は久しぶりにヒースロー空港から飛んだのですが、途中の渋滞の名所
 
M25(首都環状25号線)では、黄葉が舞う秋景色を眺めつつの徐行でした。』 2001年11月下旬某日



 
   

 

  秋も深まるグランチェスター・メドーのケム川筋に、最近黒鳥の夫婦が棲みついています。 ここは
 4羽の白鳥一家の縄張りなのですが、“手打ち”が済んだのか、冬の間だけ“わらじ”をぬいだのか、
 定かではありません。 以前、紛れ込んだ“よそ者”白鳥との激しい縄張り紛争を目撃しているので、
 意外な感じもします。 それにしても、黒羽と赤いくちばしはとてもダンディーです。 彼らも人を恐れず、
 カメラを向けるとポーズをとります。 本当は彼らが本家本元で、白鳥は黒鳥のアルビーノ(突然変異に
 よって現れる白色個体)なのかもしれません。 日本から戻るまで、逗留していてほしいと思います。』
 2001
年11月中旬某日


   
 

  クリスマス・シーズンが正式に到来しました! この週末の18日、市庁舎前広場では恒例のクリスマス
 デコレーション点灯式が開かれました。
日曜の夕方、小雨が降ったのですが、広場のクリスマス市は
 多くの家族連れで賑わっていました。 しかし、今年の点灯式の盛り上がりのなさは、淋しい限りです。
 ランタン行列もなく、
5時0分のカウント・ダウンでも、呆気なく点灯してしまいました。 これもテロの影響?
 この時期、日没の時刻は日々に早くなって来ます。 午後4時半にはすっかり日が暮れて、その暗さが
 クリスマス・デコレーションを惹きたてます。少しずつ
街も華やいで来ました。』 2001年11月中旬某日


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