バックナンバー 053 



    

  『 来年のカレンダーと新しい版画シリーズ用のインクを試験するために、急遽、岐阜県・郡上大和へ
 行くことにしました。 去年の夏、今年のカレンダーの印刷試験を行ったスクリーン印刷資材工場です。
 会社役員の車に同乗し、朝5時に東京を出発しました。 中央高速から甲府、諏訪湖、伊那谷を通る
 ルートです。 関が原の合戦に遅参した徳川秀忠の大軍勢が辿った中央道で、南アルプスの山々が
 美しいドライブです。 小仏峠を越えた頃から明るくなり、冠雪の駒ケ岳・八ヶ岳を見ながらの旅です。』
 2005年3月上旬某日



    

  『 約5時間のドライブで郡上郡に着きました。 所々に雪は残っていましたが、期待していた雪景色は
 なく、それ程寒くもありません。 午前の打ち合わせの後、去年の夏に連れていって頂いた山間にある
 あの素晴らしいレストラン(参照037038)に再び行きました。 夏とは違う冬の静寂に、佇んでいます。
 中央の大樹を縦に割ったテーブルに着きました。 テーブル全体が木彫作品です。 ここは福井県境に
 近く、承久の乱以降、320年にわたりこの地を治めた東氏の館があった場所で、古今伝授の里です。』
 2005年3月上旬某日



    

  『 和洋融和の空間で、本格的なフランス料理を楽しみました。 スープは和食器で出され、仏料理の
 美しさは、東洋の美にも通じます。 デザートも様々なデザインがあり、自由に組み合わせて、味わい
 ました。 エア・フランス・機内食以来の優美な食事でした。 午後は、カレンダー制作の打ち合わせや、
 インクのテスト刷りを行いました。 その後、郡上美並の本社で他のメンバーと合流して、午後5時過ぎ
 東京に向けて出発、再び甲州街道を走り、午後10時半帰着しました。 1日1000キロの大移動です。』
 2005年3月上旬某日



    

  『 東京に春の雪が積もった日の夕方、白金台にある紫雲山“瑞聖寺”に行きました。 雪は融け始め、
 屋根からは雪が滑り落ちて斑になり、薄っすら積もった雪の白と飛び石の黒とが、コントラスト美です。
 都心のビルに囲まれた閑静なスポットで、せり上がった本堂の屋根や梁に下がった木製の魚などに、
 格式と歴史を感じます。 このお寺の境内にある“達磨堂”で、デザイナー兼イラストレーターの友人が
 なんと「ハワイ」がテーマの展覧会を開いています。 日本の伝統的“お寺”と“ハワイ”の融合展です。』
 2005年3月上旬某日



    

  『 “達磨堂”の中は、モダンなギャラリーになっていました。 展覧会タイトルは「Deep Hawaii」、作家の
 五野マサヒロ氏と写真に収まり、ハワイ風巻き寿司やスナックをつまみながら、レセプションを楽しみ
 ました。 ちょっとシャンペンを飲み過ぎて顔が赤くなっています。 明るい色彩でユーモラスなイラストや
 立体作品+映像の総合展で、五野氏の仲間たち、クリエーターもたくさん参加していて話が弾みます。
 彼が紹介してくれたエディターたちは、私の活動にも影響を与えそうです。 五野氏の初個展を祝う!』
 2005年3月上旬某日



    

  『 雪の後の六本木ヒルズを歩きました。 歩行安全のため除雪されていますが、所々が柵に囲まれて
 歩き難い。 66プラザの滝のところに小さな雪だるまがずらりと並んでいて、その中の3体が少し大きく
 作ってあります。 一体誰が雪と戯れたのでしょうか。 アリーナ内も立ち入り禁止です。 ここの屋根が
 全開の状態になっているのを初めて見ました。 積雪を避けるためのようですが、屋根の骨格を通して
 森タワーを見上げるのも初めてです。 春の大雪は、いつもとは一味違う都会風景を出現させました。』
 2005年3月上旬某日



    

  『 中旬になった途端に暖かくなり、東京17度!なんと4月の陽気になりました。 友人たちと会うため、
 品川に出かけました。 JR駅の隣接して並ぶ“品川インターシティ”と“品川グランドコモンズ”ビル群の
 間は深い谷のようになっています。 直線距離で0.4Km、谷間には多く樹木が植えられていて、夏季は
 森のような緑に包まれますが、冬季は木々に葉はありません。 2階の歩行用通路から、谷底を見ると
 敷石の構成が美しい。 規則的な繰り返しに、変化と遊びが込められた、精緻な造形に感銘しました。』
 2005年3月中旬某日



    

  『 今年の春、キヤノンから“imagePROGRAF”のW新機種が発売されました。 新機種の開発にあたり、
 私や松山敏氏の強い要望であった、Pgインクで、多彩なメディアへの大判プリントが可能になりました。
 そのキヤノン大判プリンタ総合カタログのフォト・ページ(P09)やP20 に、私の写真も使われています。
 小さいですが、確実にグランチェスターの夜明けシーンです。 品川で古い友人やキヤノン販売の方と
 食事の後、白金台の五野氏馴染みの“隠れ家”へ行きました。 音楽を語り、楽しい時を過ごしました。』
 2005年3月中旬某日



    

  『 ケンブリッジに帰る前日、再び池袋サンシャインへ出かけました。 週末で、しかも“春陽気”のため、
 どこも大変な人出です。 60展望台と水族館で打ち合わせがあり、久しぶりの友人たちとも会いました。
 スターライトドーム“満天”のプログラムが、この週末ですべて切り替わることを知りました。 まだ鑑賞
 していない作品が1つあったので、急遽観ることにしました。 星の投影だけでなく、CGや映像、音楽で
 構成する“演出”には多くの可能性があり、ケンブリッジをテーマにした作品投影を、目指しています。』
 2005年3月中旬某日



    

  『 いつものように、イギリスに戻るフライトに搭乗しました。 飛び立ってすぐ“ナビ”を見ると、北北東に
 機首が向いています。 予定航路をみても、かなり北寄りコースを採るようで、日本列島を太平洋岸に
 沿って進みます。 珍しい事です。 仙台あたりから北上盆地を北上し始めました。 奥州は雪で覆われ
 白地図のように道が浮びます。 北海道を突っ切り、ノシャプ岬から、やや機首を西に向けて流氷群が
 漂う間宮海峡へ入りました。 遠く樺太の海岸線が見えます。 日本海を渡らずに、シベリア到達です。』
 2005年3月中旬某日

 ● 改行位置は文字サイズを “中(M)” に設定して構成されています。
  時間の流れは、最新版とは逆に“上から下”に再編成されています。








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