バックナンバー 057 


    

  『 下旬になって気温が上がり、晴れる事も多くなりました。 しかし、夜の間も雲がないと、放射冷却で
 未明は冷え込みます。 早起きして野に出てみました。 最低気温は3度まで下がり、薄っすらと朝霜が
 降りています。 霧が地上を流れ、柔らかい光を放ちながら朝日が昇ってきます。 朝の幻想的光景が、
 広がります。 春分が過ぎて1月が経ち、日出の時間も日々早くなってきました。 イギリスは、夏時間に
 移行していて、午前6時(標準時では午前5時)に、太陽が顔を出します。 夏至の頃は、午前4時です
。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 暖かくなったので、わが家の居候猫“ブランブル”が頻繁に、かつ長時間、居座るようになりました。
 朝から夕方まで、庭や居間でごろごろ寛いでゆきます。 晴れていると庭にいる事が多く、陽だまりで、
 うとうとしています。 敷石やベンチで、春眠をむさぼりたいのか、眩しいだけなのか、目を細めながら
 耳を立てて、じっとしています。 もう16歳で高齢だし、狩猫ではないので、鳥たちには興味ありません。

 他の猫たちが、 彼女の“聖地”であるわが庭を通過したり、足を踏み入れることを、警戒しています
。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 八重桜の蕾みが、弾けるように次々と開花しています。 他の桜と比べて、開花が遅く葉も一緒に
 出てくるので、趣が少し違います。 キングス・カレッジ“Fellow's Garden”の白い八重桜や、わが庭の
 ピンクの八重桜が、そろそろ“見頃”です。 残念ながら、満開状態は日本へ発った後になりそうです。
 暖かい陽気も戻り、庭仕事などに最適な日々なのですが、出発の日程が迫り、
慌しくなってきました。
 日本から戻る予定の来月中旬には、桜はすっかり終わり、林檎の花が盛りを迎えている頃でしょう
。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 2005年はグランチェスターを心から愛した詩人“ルパート・ブルック”の没後90年で、節目の年です。
 ルパート・ブルック協会が主催して、特別イベントを開きました。 会場は、ブルックが学んだ“キングス・
 カレッジ”です。 全プログラムは、6時間以上に及びました。 参加した約50人のゲストは昼食会の後、
 Keynes Hall(メイナード・キーンズの胸像がある)で、ブルックの詩・手紙の朗読や、Collegium Regale
 (学生のアカペラ
・グループ)の歌を楽しみ、後半はグループに分かれブルック所縁の場所探索です。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 キングス・カレッジ(学寮)内部は、ほとんどがプライベートな空間で、学外者が立ち入れる場所は、
 ごく一部です。 当時、ブルックが寄宿していた部屋は、現在も学生が生活しています。 その部屋に、
 入ることができました。 窓からの眺めは、いつもと違う視角のカレッジや街の風景が広がっています。
 神秘的な螺旋階段も見つけました。 ここで紹介できるのは僅かですが、素晴らしく貴重な経験でした。
 裏手の白鳥の巣を覗いたら、卵数がまた増えています。
6個以上はありそうで、孵化が楽しみです。』
 2005年4月下旬某日



    

  『 ブルック・イベントの翌朝、淡い朝霧の田園風景の中、ヒースロー空港に向かいました。 定刻通り
 
飛行機に乗り込み、いつもの窓席です。 北ヨーロッパ上空は曇りがちで、薄い雲を通してしか地上の
 風景は見えません。 航路が南寄りになったので、空はゆっくりと暗くなりました。 北極圏内に深く入り
 込むコースでは、白夜現象で、ほとんど暗くならない一夜になるはずです。 暮れ行く大空に、すれ違う
 航空機の飛行機雲や航跡が現れ流れます。 見ている間に消える“1万m上空のイタズラ書き”です
。』
 2005年4月下旬某日



    

  『 夏至まで約2ヶ月、夜間飛行になっても、南寄りの航路なのでオーロラは現れませんし、北極圏の
 雪解け風景も見られません。 眠くなかったので、映画を見ました。
「ブリジット・ジョーンズの日記」は、
 イギリス的な大人コメディーで面白く、また、ちょっと下品な俗語の連発で、どう訳されたのか興味あり
 日本語版も見ました。 映画を見終わった頃、地平線から日が昇り始めました。 雲の層を通して光が
 変化しながら滲み、夢のような色彩の帯を
、東の空に広げます。 太陽が顔を出す直前のドラマです。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 日本に到着後、しばらくは外出もしないで、制作準備に没頭していました。 ついに“GW”に突入して
 一段落したので、東京下町の実家に出かけました。 この日、都心は記録的な“夏日”になり、気温は
 25度以上に上昇しました。 天気も良かったので、仕事場に戻る途中、お台場海浜公園に寄り道です。
 夕方になって、夏のような暑さも収まり、東京湾の潮風が心地よく、久しぶりの開放感を味わいました。 
 
大型連休開始と一時的な“夏の到来”に、海辺に集う人々も浮かれているようです。 黄金夕景満喫。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 東京上空は晴れていても、高い湿度のせいで薄く曇った状態です。 太陽が地平線に近づくにつれ
 輝きを弱め、濁った空気層に吸い込まれて消えました。 空の色が微妙に変化してゆく“過程”は美しく
 見飽きることはありません。 裸足になって、人工砂浜の波打ち際を、歩いてみました。 夕暮れが迫り、
 海水は冷たく感じましたが、もう夏の感触です。 帰る頃には、灯りを点けた“納涼船”が、湾内に浮び、
 夏風の夜景に変わっていました。
短い道草でしたが、絶妙なタイミングで絶好の光景と遇いました。』
 2005年4月下旬某日




    

  『 GW連休中盤に入り、これ以上ない程の“素晴らしい陽気”が連日続いています。 日本での制作も
 順調に進んでいます。 知り合いの版画作家より案内があり、鎌倉で開かれているメゾチント(銅版画)
 作家・生田宏司さんの新作展に行くことにしました。
昼過ぎから出かけましたが、連休中で良い天気
 なので、どこも大変な人出です。 快晴で気温も高いのですが、湿度は低くそよ風が吹いて蒸し暑さは
 感じません。 私もカメラを持って、久しぶりの鎌倉散策を楽しむべく手前の北鎌倉駅で下車しました
。』
 2005年5月上旬某日



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