バックナンバー 059 


    

  『 長いフライトの間、機内の散歩もします。 所々空席もあり本を読む人、外を眺める人、それぞれに、
 寛いでいます。 私は翼より前の窓側に座るのですが、同じフライトに乗り合わせる顔なじみの乗客も
 時折います。 そんな乗客の1人と空席を挟んで最前列に座りました。 色々と話しが弾み、イギリスの
 話題になったとき、25年以上も昔、ケンブリッジで共に過ごした友人であることに、突然気づきました。
 私も彼女も、仲間たちのパーティーで、よくギターの弾き語りをしました。 驚きと懐かしさと感動です。』

 2005年5月中旬某日
059−01



    

  『 11時間以上のフライトも、今回は長さを感じませんでした。 シベリア大陸を横断して、ヨーロッパを
 南下し始めました。 窓の外には、数キロ離れて同じ方向に同じ速度で飛んでいる航空機が見えます。
 飛行機雲を曳いていないので、まるで浮んでいるようです。 望遠レンズで確認したら“JAL”機でした。
 デンマーク上空では、黄色い菜種畑が点々と見え、故郷に戻ってきた感じがします。 アムステルダム
 空港
で、友人としばし昔話をした後、私はロンドン、彼女はエジンバラ行きフライトに乗り継ぎました。』
 2005年5月中旬某日
059−02



    

  『 久しぶりのケンブリッジに帰ってきました。 日本に発つ直前の4月下旬、花盛りを迎えた菜種畑は、
 黄色い花を次々と上方に移しながら、まだ咲き続けています。 下の方には種の詰まった鞘がたくさん
 連なって、背丈も高くなりました。 私の身長より高いので、撮影する時は脚立が必要です。 菜種畑が
 黄色い花で覆われるのは1月以上続くので、車には常時小型の脚立を積んでいます。 飛行機からも、
 黄色の短冊模様がとても目立ち、菜種の作付けが近年多くなりました。 晩春の“田園風物詩”です
。』
 2005年5月中旬某日 059−03




    

  『 晴れ間が広がり天気が良くなったので、ケンブリッジ市内に出かけました。 キングス・カレッジにも
 寄ってみましたが、例の白鳥の巣は“空”でした。 あの親子は留守なのか引越したのか?不明です。
 ケンブリッジ大学は学年末試験最中で、ほとんどのカレッジが、観光客などの入構を制限しています。
 いつもならカレッジ観光で賑わう橋の上も、人影が少なく静かです。 ケム川もイースター頃と比べると
 パント(平底舟)の数も少なく、落ち着いています。
試験がすべて終る6月中旬までの期限静寂です。』
 2005年5月下旬某日 059−04




    

  『 気温20度前後で、快適な日々が続いています。 5月も下旬になって、初夏の陽気が、すぐそこまで
 来ているようです。 わが家の庭も、彩り豊かになりました。 イングランドは白亜質の土壌で、ツツジや
 石楠花は、直植えではよく育ちません。 鉢植えに戻した“ミニツツジ”が、10年目にして初めて
満面の
 花を咲かせました。 小さなバラのような花弁で、大きな鉢植えが覆われました。 香草の“チャイブ”は、
 土壌が合うのか、よく育ちます。 菜園の境界線を越えて縄張りを広げ、紫色の花を咲かせています
。』
 2005年5月下旬某日 059−05




    

  『 友人の息子さんが通う、ケンブリッジ郊外にある語学学校を訪ねた帰り道、いつものブナ保護林
 寄りました。 ブナが芽吹き始めた先月と比べると、格段に新緑が濃くなりました。 天蓋も葉で覆われ、
 緑色の天井ができたようです。 早春の頃は森全体が柔らかい光に包まれていましたが、晩春になり、
 射し込む光のコントラストが強くなってきました。 晩秋にブナが葉を落とすまで、森の中は、艶やかで
 薄いブナの葉を透してくる光で満ちることになります。 木漏れ日が美しい晴れた日に森を歩きます
。』
 2005年5月下旬某日
059−06



    

  『 真夜中に夜空を見上げたら、ほとんど真上に“北斗七星”が見えます。 冬季には、もっと地平線に
 近い場所にあったのを思い出し、よく考えてみたら、北にある星座は地軸の傾きによって、夏季には、
 高くなることに合点しました。 夏至まで1月足らずになり、日がとても長くなりました。 午前4時前から、
 空が白み始めます。 午前5時に、カメラを持って散歩に出かけました。 太陽は昇っていますが、薄い
 雲が、強い光線を拡散させているので、朝靄や自生している菜の花が、淡い光で照らされています
。』
 2005年5月下旬某日
059−07



    

  『 イングランド南部に、突然の“小熱波”到来です。 ケンブリッジの気温が、なんと30度になりました!
 これは、5月の気温としては異例です。 ロンドンは32度まで上がったとか! グランチェスター・メドーの
 川辺に出てみました。 案の定、平日にもかかわらず人々は1日だけの熱波陽気に、浮かれています。
 牧草地では、日光浴に興じ、川では舟遊びに飽き足らず、泳いでいます。 2003年・8月の“大熱波”が
 
再来したような騒ぎです。 同じ日、東京は21度! この高温は明日には平年並みの20度に戻ります。』
 2005年5月下旬某日 059−08




    

  『 5月の“熱波”は、わずか1日で去りました。 翌日からは涼しい風が吹いて、気象予報通り気温は、
 20度前後に下がり、爽やかな初夏陽気に戻りました。 この1日だけの熱波は、5月としては観測史上
 60年ぶりの高温を記録し、通年でも“2003年熱波”以来の暑さでした。 これから、変わり易い天気に
 なりますが、晴れた時の“青空”は、どこまでも透明で澄んでいます。 東京滞在中は、見ることのない
 空の青さです。
北緯52度、雨が少なく、山もなく、シベリアから直接吹き抜ける風のせいでしょうか?』
 2005年5月下旬某日 059−09




    

  『 庭の隅で小さな生き物がピィピィと鳴き声をあげていました。 よく見るとティッツ(四十雀)の雛です。
 巣から落ちてしまったのか?まだ飛べないのに、とび出してしまったのか?
人間を恐れる様子もなく、
 手に止まります。 周りには猫もうろついていて、危険きわまりないので、巣に戻してやりたいのですが、
 巣の場所がわかりません。 “黒唄鳥”や“つぐみ”の雛は、満足に飛べないうちから巣を出て、木陰や
 物陰に隠れて、親鳥から餌をもらい育ちます。 でも、小型のティッツには無謀です。 無事を祈ります。

 2005年5月下旬某日 059−10


 
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