バックナンバー 060 


    

  『 グランチェスターの森やメドーを歩いて、“カウ・パセリ”(しゃく)が、今年はとても繁茂していることに
 気づきました。 白い小花をたくさんつけるカウ・パセリは、イギリス全土に分布している野草で、若葉は
 食用になるのですが、毒のある似た種類が多いので普通は食べません。 メドーでは、牛たちが喜んで
 花まで食べてしまうので、牛がいるかどうか、カウ・パセリを見れば分かります。 牛のいるメドーは白い
 花がありません。 “牛パセリ”と名付けられた理由でしょうか。 人参や“ホッグ・ウィード”と同じ種です。

 2005年5月下旬某日
060−01




    

  『 6月に入り、暦の上で“夏”になった途端、青空の初夏陽気が去り、曇りがちで時々雨の降る天候に
 変わりました。 朝晩は肌寒いくらいです。 数日ぶりにグランチェスター・メドーに出たら、つい先日まで、
 カウ・パセリの花で真っ白だった区画に、牛が移されています。 白い花はほとんど食べ尽くされ跡形も
 ありません。 感心して見ていたら、犬を連れた人が、茶園“オチャード”の柵から入ってきました。 犬は 
 牛を見るのが初めてらしく、興奮して近づきましたが、牛は犬を追い払いました。 牛の貫禄勝ちです。

 2005年6月上旬某日 060−02




    

  『 突然、晴天と暖かさが戻ってきました。 先日の熱波とは比較できませんが、爽快な夏の日和です。
 これほど天候が良くなる“予報”はなかったので、急いで天気図を調べてみました。 なんと、全国的に
 雨模様で、北半分は厚い雨雲に覆われ、南部も、にわか雨を降らす積乱雲が点在しているのですが、
 ケンブリッジのある“東アングリア”の中央部だけ、快晴が広がっています。 こんな瞬間を待っていた
 ように、開放的に夏を楽しむ人たちが、グランチェスターの川筋に集います。 夕暮から、雷雨でした。

 2005年6月上旬某日 060−03




    

  『 グランチェスターのケム川筋には、“川トンボ”がたくさん生息しています。 普通のトンボより小型で、
 “糸トンボ”より大きく、体長6cmくらいです。 川面近くを、ひらひらと蝶のような飛び方をします。 5月の
 終り頃から飛び始め、6月がピークです。 種類も多く、それぞれ色彩が美しく、コバルト色や玉虫色に
 輝きます。 日本からの客人を伴い、カヌーで“川散策”した時に、周りをたくさんの川トンボが飛び交い
 次々と私達のカヌーに、羽を休めました。 友人は、その光景を「まるで天国のようだ。」と評しました。

 2005年6月上旬某日 060−04




    

  『 6月始めは、天気がはっきりしなかったのですが、段々、6月らしい爽やかな陽気が戻ってきました。
 日が長くなり、太陽が地平線に没するのは、午後9時近くになってからです。 夕空はいつまでも明るく、
 10時過ぎまで、野外で過ごす事ができます。 周りは自然が溢れていますが、人を刺す蚊は、めったに
 いないので、夕食の後、庭仕事などをします。 ゆっくりと暮れゆく空は美しく、いつもカメラを用意して、
 撮影の瞬間を窺っています。 初夏の行事や、予定している制作も多いので、寝不足になりそうです。

 2005年6月上旬某日 060−05




    

  『 東京は、九州よりも早く梅雨入りしたとか。 ケンブリッジの6月中旬も、どんより雲って始まりました。
 しかし、雨が降らないので、メドーは乾燥しています。 散歩のついでに、グランチェスター仲間の1人を
 訪ねました。 ロビン・カレン氏、ティー・ガーデン“オチャード”のオーナーで、カレン方式英語教育法の
 開発者です。 彼との話しは面白く、大変な刺激になります。 庭に面した出窓のところで話していたら、
 灰色リスがやって来ました。 カレン氏の手から餌をもらったりして愛らしいのですが、“外来種”です。

 2005年6月中旬某日 060−06




    

  『 柳の種子が飛ぶ季節になりました。 「りゅうじょ」と言います。 漢字では、“りゅう”が柳で、“じょ”は、
 「如」の下が「糸」になるのですが、PCでは出力できません。 柳の種子は、綿毛に包まれ、ふわふわと
 細かい“ボタン雪”のようで、風に舞います。 柳の木が多い川沿いの道端には、雪が降った後のように
 積もっています。 ネトル(いらくさ)や、牛パセリにも綿毛が絡まって、あたり一面が、白っぽくなります。
 イングランドは柳が多く、川岸の森やメドーには、大木が聳えています。 柳じょは初夏の風物詩です。
 2005年6月中旬某日 060−07




    

  『 ケンブリッジ大学の学年末試験が、ほぼ終り、“メイ・バンプス”(カレッジ対抗ボート追撃レース)が、
 始まりました。 レース初日(水曜日)は曇りで、風がやや強かったのですが、後半から晴れてきました。
 普段スポーツ観戦をしない私も、このレースだけは面白く、天気が良ければ、ケム川下流域に出かけ、
 カメラを構えながら、観戦します。 初日のレースでは、とくに女子トップ・ディビジョンが接戦で、最後の
 コーナーで、劇的な“バンプ”(追突)を撮影しました。
毎日7時間、4日間にわたって熱戦が続きます。
 2005年6月中旬某日 060−08




    

  『 庭の花壇に、今年も矢車草が、花を咲かせています。 種を蒔いたのは、10年以上も昔で、その後、
 種を蒔かなくても、自然に種が落ちて続いています。 花の色も様々で、勝手に交配しているようです。
 “矢車草”を英語では、コーン・フラワー(C
ornflower:麦の花)と言います。 なぜ麦の花なのか?長年
 不可解でしたが、
なんと!かつて麦畑の雑草だったそうです。 そして、駆除の結果、自然界で絶滅し、
 
庭花としてのみ継続しているのだとか! わざわざ種を蒔かなくても、次々と花を咲かせる道理です。
 2005年6月中旬某日 060−09




    

  『 4月中旬 -下旬に、キングズ・カレッジの裏手に巣を作って卵を暖めていた白鳥と、その雛たちに
 やっと会えました。 巣の中に卵の数が少しづつ増えてゆく様子を、サイト(バック・ナンバー5657)で、
 紹介しましたが、5月前半、私が日本に行っている間に、卵が孵ってどこかに引っ越してしまいました。
 
出会ったのは、約400mほど上流の“ミル・ポンド”です。 カレッジ・メンバーから8羽の雛が生まれたと
 聞いていたのですが、
数えたら9羽でした。 全ての卵が孵って、ここまで育ったとしたら“大吉”です。
 2005年6月中旬某日 060−10



 
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