バックナンバー 061 


    

  『 久しぶりに、林望氏とケンブリッジで会いました。 林氏が“ケンブリッジ大学図書館”で、日本関係
 蔵書の目録編集をしていたのは、もう20年も前のことです。 その頃、彼はよく我家を訪ね、私も彼が
 下宿していた“ヘミングフォ-ド・グレイ”(ケンブリッジの北西20Km)のボストンさん邸宅を訪ねました。
 その後の彼の活躍は、周知のごとくですが、今回は、彼が編集作業に取り組んでいた大学図書館で
 特別の講演セミナーがありました。 彼の軽妙な語り口や話しの面白さは
、今も昔も、変わりません。
 2005年6月中旬某日 061−01




    

  『 ケンブリッジ通信・最新号を、発信中です。 そのテーマの1つで、休耕した畑野が、晩春から初夏に
 かけて“花畑”のようになったトピックを紹介しました。 今でも、毎日のように畑野を見ているのですが、
 この数日で、花の色が一斉に消えて驚きました。 菜の花は、完全に“菜種”になり、野花の多くも種を
 つけ始め、麦穂が実り、夏至前なのに、もう初秋の雰囲気が漂っています。 明るい緑と黄色が基調で
 彩度の高い配色から、薄茶色とくすんだ緑色の2色だけになりました。 このところ、雨が降りません。』

 2005年6月中旬某日 061−02



    

  『 再び、ケンブリッジに“熱波”が到来しました。 今年になって3回目です。 1週間前は肌寒いほどの
 陽気でしたが、気温が30度以上になりました。 日本の夏と比べれば、湿度が低いので、爽やかです。
 
週末とタイミングが合ったので、グランチェスターのケム川や牧草地は、水と戯れる人々で大賑わい、
 まるで“夏の渚”です。 やや涼しくなった夕方5時頃に
出かけたのですが、日は高く、多くの人たちが
 日光浴や、ピクニックをしていました
。 ミッド・サマー礼讃! 短い“北国の夏”を、心から楽しみます。』
 2005年6月中旬某日 061−03



    

  『 ついに“夏至”になりました。 1年で最も長い1日です。 午後9時過ぎころ、グランチェスターの野に
 立ちました。 地平線近くに、薄い雲が広がっていますが、太陽はまだ沈んでいないようです。 雲層を
 透して赤い光が広がります。 日没の位置も最北点に移動して、冬至の頃と比べると大きく違います。
 
いつも夕焼けを眺める西に広がる地平線の右端です。 9時半頃になって、太陽は完全に沈みました。
 明日から半年かけて
、ゆっくり左端に移動します。 夏至の日に、特別の思いで、夕焼けを見ました。』
 2005年6月下旬某日 061−04



    

  『 ケンブリッジ大学は“メイ・ウィーク”の真最中です。 今年はイースター時期が遅く、それに伴なって
 試験時期も遅くなり、メイ・ウィークも例年より1週間遅くなりました。 街の中に点在する各カレッジでは、
 連夜、メイ・ボール(学年末舞踏会)が開かれています。 開催されるカレッジの門前には、午後8時頃
 から“美しい列”ができます。 その華麗なるファッションは、ケンブリッジ通信19号でも紹介しましたが、
 去年が“盛大”だったので、今年は少し控え目のようです。
時期が遅いことが、原因かもしれません。』
 2005年6月下旬某日 061−05



    

  『 先週末から続いている“小熱波”はピークを迎えました。 今までにも、“暑い夏”はあったのですが、
 今年は、ケム川で泳ぐ人をたくさん見ます。 確か、数年前の“大熱波”の時までは、ケンブリッジ市は、
 「健康上のリスクがあるので、ケム川で泳がないように!」とのキャンペーンを行っていました。 しかし、
 最近は聞きません。 ケム川の水質が改良されたのでしょうか? 平坦な地形で、川の流れは緩やか、
 決して“清流”とは言い難いのですが、グランチェスター辺りまで上流に遡れば、水は澄んでいます
。』
 2005年6月下旬某日 061−06



    

  『 しばらく、まとまった雨が降っていません。 高温と土の乾燥で、庭の水遣りを、1日も欠かせません。
 カレッジのコート(中庭)では、自動散水装置が、水力でノズルと車輪を回し、ゆっくりと移動しながら、
 広い
芝生に水を均等に撒いています。 街の中心にある、セネタ・ハウス(ケンブリッジ大学講堂)では、
 学年末試験の成績発表が、始まりました。 全科目、すべての試験結果は、実名で公表され、誰でも
 見る事ができます。 学生たちが次々と来て、自分の成績だけでなく、友人の成績も確認しています
。』
 2005年6月下旬某日 061−07



    

  『 夏至直後なので、夜が明けるのも早く、午前3時半頃から空が白み始めます。 4時には明るくなり、
 6時には昼間の明るさです。 最近は夜半過ぎまで起きているので、朝はゆっくり寝ていたいのですが、
 あまりの明るさに、目覚めてしまいます。 居候猫“ブランブル”が、庭で待っています。 朝日が強くて
 眩しそうですが、芝生の上やラベンダーの脇で寛いでいて、すぐに家の中に入ってきません。 老猫に  

 とって、この陽気は気持ち良いのでしょう。 わが庭は菜園にしか水を撒かないので、芝は茶色です
。』
 2005年6月下旬某日 061−08



    

  『 数日前から、セネタ・ハウス(大学講堂)周辺の様子が変だったのですが、今年の学位授与式は、
 例年より遅く、まだ先ですし、コート(中庭)にマーキー(天幕)を設置するなんて異例です。 その謎が
 解けました。 プリンス・フィリップ(エジンバラ公=女王の旦那)が、自ら授与する“名誉学位授与式”
 でした。 プリンス・フィリップは、ケンブリッジ大学の“総長”です。 各カレッジは、カレッジの旗を掲げ、
 大学の建物には“大学旗”が翻ります。 アカデミックな重鎮と特別ゲストだけの、厳かな雰囲気です。』
 2005年6月下旬某日 061−09



    

  『 1週間以上続いている“熱波”も、ついに終りの時が来ました。 イングランド中部では、集中豪雨が
 発生し、ヨーク州で洪水による被害が起きました。 しかし、ケンブリッジでは、全く雨が降らず、高温で
 乾燥しています。 現在、大きな積乱雲の塊が西からケンブリッジに向かっています。 明日は、確実に
 まとまった雨が降るとの予報がでました。 人々は、爽やかな“真夏”を楽しむために、最後の瞬間まで、
 外に飛び出し、緑の中で水と戯れています。 日本行きが目前です
。 しばらく、イギリスの夏とお別れ。』
 2005年6月下旬某日 061−10


 
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