バックナンバー 064 


    

  『 短くも充実した東京滞在が終わりました。徹夜で最後の片づけとパッキングをして、いつものように、
 成田空港から飛び立ちました。 最前列の席は私だけで、ゆったりと寛いだ空の旅です。 しばらく雲の
 上を飛び続けました。 本州を横断して日本海上空に出た頃と思い、
雲の切れ間を覗いたら、地上が
 見えます。 地図で見覚えがある海岸線が延びていて、なんと陸奥湾上空でした。 “夏泊崎”が眼下に
 あります。 下北半島“恐山”上空を飛び、津軽海峡、石狩平野を通過、札幌市街を眺め、北上です

 2005年7月中旬某日 064-01



    

  『 搭乗機は、石狩湾から日本海に出て、シベリア上空に至りました。 宗谷海峡辺りで方向転換した
 ことは何回かあったのですが、石狩湾から抜けることは、初めてです。 北海道上空を通過する場合、
 シベリア上空では、北寄りコースをとることが普通でしたが、今回は、ほぼ最短コースで飛んでいます。
 
窓の外は眩しいくらいで、所々で夏雲がダイナミックな風景を展開していましたが、機内のモニターで
 面白い映画を上映していたので、ブラインドを下ろし、つい見入ってしました
。 映画は、「笑の大学」。
 2005年7月中旬某日 064-02 ブログ・7月19日



    

  『 シベリア大陸を横断して、バルト海沿岸をかすめるような通常コースで、北ヨーロッパを南下します。
 海面の光る部分が、様々な紋様で煌めきながら移動し
、潮目や船舶の航跡は、縮緬の皺のようです。
 夏なので全体に霞んでいますが、島影や海岸線のデルタ地帯は、強いコントラストになって浮びます。
 この辺りまで来れば、乗り継ぎ地のアムステルダムは、あと僅かです。 成田を飛び立って約11時間、
 長い昼間飛行は終わり、ヨーロッパに到達しました。 まだ、1時間のフライトがありますが、一息です

 2005年7月中旬某日 064-03



    

  『 1週間ぶりに帰ってきたケンブリッジは、とても涼しくなっていました。 帰英の1日前までは、熱波の
 影響で30度近くあったようです。 ヨーロッパ大陸南部は猛暑で、旱魃や山火事などの被害も出ている
 ようですが、イギリスの気温は一挙に20度近くまで下がりました。 暑さが苦手な私には、大歓迎です。
 7月の重要な行事である“オープン・スタジオ”の最終週なので、肌寒いくらいの週末、多くのアトリエを、
 訪問しました。 芸術家の仕事場は、それだけで個性溢れる作品です。
アトリエ鑑賞も楽しみました。
 2005年7月下旬某日 064-04



    

  『 日本全国で、学校の“夏休み”が始まりましたが、イギリスでも、“ホリデー・シーズン”の開始です。
 近くの友人宅が、ホリデーで1週間留守になるので、飼猫“ペッパー”に餌をやる役を引き受けました。
 1才にも満たない子猫ですが、家族が留守でも元気なので安心しました。 顔がちょっとつぶれていて、
 可愛らしく、遊び盛りです。 家の人の話しでは、庭や裏の畑から、弱った小鳥や子供の鼠を捕まえて、
 家の中に持ち込むらしく、ちょっと困った“狩小猫”のようです。
その度に、家中大騒ぎになるとか!
 2005年7月下旬某日 064-05 ブログ・7月26・28・30日



    

  『 このところ気温が低くなり、肌寒いくらいの日々が続いています。 7月半ば以降、自然の野原には、
 花が少なくなります。 牧草や麦など、単子葉植物は種や実をつける季節で、野や畑はうす茶色です。
 そんな野に色彩が消える時期、庭や垣根の花々が、彩を補うように咲き誇ります。“ホリーホック”は、
 どこにでも見られる庭花で、背が高く目立ちますし、“ペチュニア”などの地表を覆う庭花も、今が花の
 盛りです。
垣根の“ハマナス”は、マゼンタ色の花と、朱色の実の両方をつけて、賑やかになります。
 2005年7月下旬某日 064-06



    

  『 8月になって、やや気温が上がり晴れ間も多くなりました。 久しぶりに街に出かけました。大学生が
 いなくなった街やカレッジは、観光客や夏だけの短期留学生たちで賑わっています。 爽やかな陽気を
 存分に楽しんでいるようで、みんな笑顔です。 しばらく、曇りがちの天気が続いたあと、空も明るくなり、
 人々の表情にも開放的な雰囲気が漂います。 大学生が街に戻ってくる10月始めまで、ケンブリッジは
 観光シーズンです。 街の中心部や、カレッジ内、ケム川辺りは、歓声が上がり、一日中賑わいます

 2005年8月上旬某日 064-07 ブログ・8月4日



    

  『 ケンブリッジの空気は、湿度も低く爽やかな風が吹き渡り、この数日、快適な気候が続いています。
 どんより曇っていたときに比べると、空を見上げることが多くなりました。 太陽が傾きかけた夕暮れ時、
 西の空
にちょっと変わった形の雲が、浮んでいました。 他の浮雲とは異なり、横に長く延びています。
 その雲に夕日が重なり、辺りは一瞬暗くなりました。 光が雲を透して漏れ、“光のドラマ”の開演です。
 雲の上下は、雲自身の影で暗く沈み、横たわる龍のような帯は光を放ちます。数分の光舞台でした

 2005年8月上旬某日 064-08 ←ブログ・8月2日



    

  『 “ケンブリッジ通信・23号”で紹介した、家の近くにある休耕畑は、まだ耕されず、そのままの状態で、
 
残されています。 6月に除草剤がまかれたのですが、即効性のあるものではなく、ゆっくりと効きます。
 後には毒性が残らないので、庭用にも使われます。 しかし、成長中の“葉”からしか吸収されないので、
 タイミングにより枯れない草もあって、枯野に転々と夏の花が彩を、散らせています。 虫たちも元気で、
 蜘蛛は、種の鞘をつけた菜種の茂みや、枯れた茎の間の空間を利用して、夕日に輝く巣を張ります

 2005年8月上旬某日 064-09



    

  『 ケンブリッジに本部がある“ベル・スクール”は、英語を母国語としない子供たち・若者たちを対象に、
 休暇期間中だけの“特別コース”を、
イギリス各地の“ボーディング・スクール”を使い、運営しています。
 世界中から集まった子供たちは、親元を離れ、先生や舎監と一緒に“寄宿生活”を送り、外国語である
 英語を使って、勉強やスポーツをしたり、遠足に行くなどして、約2〜4週間を過ごします。 友人の子息、
 子女たちを、今までに多くお世話しました。 そんなボーディング・スクールの一つを、今回訪ねました

 2005年8月上旬某日 064-10 ←ブログ・8月6日

 
 
 改行位置は文字サイズを “中(M)” に設定して構成されています。
  時間の流れは、最新版とは逆に“上から下”に再編成されています。








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